ワインのおつまみと聞くと、何を思い付きますか?
チーズ、ハム、サラミなどは王道ですが、そればかりでも飽きちゃいますよね。
そしておつまみ用のサラミを買っても、意外と合わないことも多いです。
そこで今回は、選ばない方がいいおつまみの特徴を解説しつつ、ワインエキスパートの私が実際に試してみておいしかったおつまみをご紹介します!
調理をしなくてよく、安く気軽に買えるものを選びましたので、是非最後まで読んでみてくださいね。
ワインに合わないおつまみの特徴
最初に、ワインに合いにくいおつまみの特徴を知っておきましょう。
これを知っておくだけでも、かなりおつまみ選びが上手になりますよ!
うまみ調味料が多すぎるもの
例えば安いカルパスなどを食べながらワインを飲むと、やけに苦味や酸味を強く感じることがあります。
これはカルパスに含まれているうまみ調味料が原因と言われています。
うまみ調味料って、「味の素」のこと?入ってないよ?
味の素が代表的だけど、それだけじゃないんだ!
商品裏面の成分表示を見てみてください。
ほとんどのものは、「調味料(アミノ酸等)」と記載があるはずです。
これはうま味のもとになっているアミノ酸を精製した調味料で、ほとんどの食品に入っています。
少量なら程よいうま味を感じ、ワインに合わせても何の問題もありません。
ただし多量に入っていると話は別で、ワインと合わせると苦味を感じるようになります。
現実的に調味料(アミノ酸等)を避けることは不可能であるため、成分表示を見て、後ろの方に記載されているものを選びましょう。
うまみ調味料は決して悪者ではないよ。
多量に摂取するのをオススメしないだけ!
生魚をそのまま
生魚をそのまま食べたり、醤油に着けて食べた後にワインを飲んだとき、くさいと感じたことはありませんか?
これは、魚の脂がワイン中の鉄分によって酸化し、臭み成分に変わってしまうから。
「魚には白ワイン」と思っている人は多いですが、意外とそのまま合わせるには向きません。
においを防ぐためには、魚の表面をオリーブオイルでコーティングしつつ、還元剤であるビタミンCが豊富なレモン汁もかけるなど、少し工夫が必要です。
また、鉄分が少ない甲州種などのワインにするのも手。
いずれにしても少し知識が必要なので、今回の記事では割愛します。
カルパッチョなら、臭みが出ずに白ワインにもピッタリ!
ワインに合う!意外なおつまみ5選!
ここからは実際にワインに合うおつまみをご紹介します。
サラミやチーズといった王道のおつまみはあえて除外しています。
王道に飽きてしまった方は、是非最後までごらんください!
クッキー (森永製菓 ムーンライト)
特に赤ワイン、樽の効いた白ワインにおすすめ!
特におすすめなのは森永製菓さんのムーンライトですが、バターを使ったクッキーならだいたいおすすめ。
小麦粉を焼いた香ばしい香りやバターの香りは、ワインの木樽の香りと通じるところがあり、辛口ワインにも意外なほどにマッチします。
最もおすすめなのはボジョレー・ヌーボーとの組み合わせで、ボジョレー・ヌーボーの豊かな果実味とクッキーが組合わさると、香ばしさとフレッシュさが合わさった味わいに。
またフレッシュすぎる白ワインには少し合いづらいですが、樽を使ったリッチな白にはピタリと合います。
合わせるときは、赤・白ワインともに温度をやや上げておくと、さらに合いやすくなりますよ!
キムチ
辛口スパークリングとの相性◎!
スパークリングワインとキムチという、刺激的な食品を2つ合わせるのがおすすめ。
実はスパークリングワインは、他のワインよりも酵母の香りがしやすいため、同じ発酵食品であるキムチと相性が良いのです。
特にシャンパーニュ方式と呼ばれる手法で作られたワインは、最も味わい深いためおすすめ。
この方式で作られる最も有名なワインはフランスのシャンパーニュ!
しかしシャンパーニュは高価なため、気軽に手を出しにくいですよね・・・。
そこでおすすめなのは日本の高畠ワイナリー「嘉(よし) スパークリング」!これならスーパーで購入でき、小さいサイズなら1,000円以下で購入可能です。
なおスーパーで売っているキムチは大量にうまみ調味料が入っているものが多いため、表示を確認して極力少なそうなものを選びましょう。
表示順を確認して含まれていないもの、あるいはできるだけ最後の方に「調味料(アミノ酸等)」と書いてあるものを選べば大丈夫です。
基本、添加量の多いものから順に書かれているよ。
嘉スパークリングが無い場合、スペインのスパークリングワインで「CAVA(カバ)」というものがありますので、そちらを選ぶのも◎です。
シーチキン
ほとんどのワインにバランスよく合う!
若干調理が必要ですが、シーチキンを軽く絞った後、オリーブオイルと塩コショウをかけるとワインに相性抜群になります。
全く絞らずにそのまま食べると、魚のにおいやうまみ調味料の味が邪魔になりますが、絞ることでこれらが丁度いいバランスに。
わざわざ手や食器を汚さなくても、缶のままスプーンでギュッと押す程度の絞り方でOK!
お好みでレモンや色々なスパイスを混ぜ合わせたり、マヨネーズを混ぜたりしてもおいしいですよ!
少しずつ味変しながら、のんびりワインと合わせてみてはいかがでしょうか。
ちなみに一般的なツナ缶の中では、はごろもフーズさんのシーチキンが最もワインに合いやすいです。
食パン
ほとんどワインに無難に合う!
食パンを焼くとそれだけでも十分なおつまみになりますが、さらにオリーブオイルと塩をつけると完璧なおつまみに。
食パンがここまでワインに合う理由は、トーストした際に出る香り成分によるもの。
トーストからは「フルフラール」という、わずかに甘味を伴った香り成分が出ています。
実はこの成分、ワインを作るときに使う木の樽にもしっかりと含まれているため、そもそもワインから香っています。
つまり、ワインとトーストを一緒に食べることで、この香ばしい香りを強化できると言うわけ。
これなら合うのも納得ですよね。
香りに共通点があると合わせやすい!
いかがでしたか?
ワインを飲む時、ハム・サラミやチーズと合わせて飲むととてもおいしいです。
一方、たまには意外なおつまみと合わせてみても、ワインの新しい楽しみ方を感じられて面白いですよ。
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