※今回の記事はこちらの論文と月間Sommlier(日本ソムリエ協会会報誌)を参照して作成しています。
ワインはブドウから作られるため、基本的にはアレルギーの心配が少ないと考えられています。
しかし製造過程で使用される清澄剤でアレルゲンが使われている可能性があるため、絶対にアレルギー反応が出ないとは限りません。
ワインを飲むことでアレルギーが発症する可能性は非常に低いですが、下記のアレルギーをお持ちの方は本記事を読むと不安が解消されますよ。

私の娘も卵アレルギーなので、将来一緒に飲むならよく注意します!
ワインの製造工程でアレルゲンが混入する可能性がある
まず、なぜワインにアレルゲンが含まれるのかを解説していきましょう。
ワインはブドウ100%でできていますので、原料には日本で表示義務のある特定のアレルゲンは含まれません。
しかし製造工程の終盤で、ワインをきれいにする「清澄」という工程があり、ここでアレルゲンが極微量(ほぼ無視できるレベルで)混入する可能性があります。
詳しく見ていきましょう。
ワインの清澄とは
ワインの製造過程で、液体中の微細な固形物や濁りを取り除く工程を「清澄」と呼びます。
この工程により見た目が美しく、味わいも滑らかなワインが生まれます。
製法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

ブドウ品種によっては、清澄しないと飲めないレベルのものもあるよ!
清澄にはさまざまな方法がありますが、伝統的には卵白(卵の白身)が使用されることが多くありました。
卵白が清澄剤として使われる理由
卵白は主成分がアルブミンというタンパク質で、ワイン中の渋味成分であるタンニンと結合しやすい性質を持っています。
この特性を利用して卵白をワインに加えると、余分なタンニンが凝集し、沈殿物として底に溜まります。
その後上澄みを取り出すことで、澄んだワインが得られるのです。
卵白以外の清澄剤
卵白以外にも、次のような清澄剤があります。
これらの物質も卵白と同様に、ワインをキレイで滑らかにする効果があります。
いずれもアレルギー反応の原因物質になりうるものですね。
ワイン中に清澄剤が残る可能性は極めて低い
ここまでは混入する可能性がある清澄剤をピックアップしてきましたが、現実的にそれらが混入する可能性は非常に低いです。

性格に言うと「極微量は混入するけど、アレルギー反応が起きる閾値には達しないレベルであることがほとんど」です。
ちゃんとしたワイナリーであれば、清澄剤を使ったあとにしっかりと除去する工程があり、検出可能なレベルで清澄剤が残ることはまずないと言われています。
ただし、どの程度の濃度からアレルギーを発症するのかは人それぞれなので、かなり敏感な人であれば発症する可能性はゼロとは言いきれません。
特に卵アレルギーの方は、飲食時の経口摂取だけでなく肌に触れるなどの経皮吸収でもアレルギーを発症する症例もあります。
ご自身のアレルギーがどの程度のレベルかを考えながら、重度の場合はワインの製法を確認するようにしましょう。

清澄剤の種類が記載されている場合もあるけど、記載のないものの方が多いよ。
不安なら販売業者に問い合わせよう。
逆にそこまで重い症状が出ないのであれば、普通にワインを楽しんで良いと思います。
具体的には、おやつなどの説明に「卵を使用する製品と同じ製造設備を使っています」のような注意書があるものを食べても発症しないレベルであれば、普通にワインを飲んでも問題ないと考えられます。

卵アレルギー以外の人も同じ考え方で大丈夫!
まとめ アレルギー重症者は清澄剤に注意!
まとめます。
アレルギーを持っているからといって、ワインを飲みたいのに飲めないのは寂しいですよね。
アレルギーを正しく恐れて、ワインを楽しみましょう!
「自分はこんな体質だけど飲んでも大丈夫?」のような質問もお待ちしています!

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