テイスターへの道、今回は「ヴェルメンティーノをブラインドで(安定感を持って)当てたい!」ということで、代表的な産地ごとのものを飲んで記録していきます。
最後には自分なりの見極めポイントもまとめていきたいと思っています。
読者の皆様の中には「なぜにヴェルメンティーノ?」と思う方もいるかと思います。
特に出題頻度が高いわけでもなく、他に鍛えるべき品種がたくさんあるからです。
しかし、先日のJSAブラインドテイスティングコンテストでヴェルメンティーノを大外ししてしまった僕としては、何とかヴェルメンティーノを当てられるようになりたい!と毎日願っているところ。
そんなわけで今回はヴェルメンティーノです。
コストを抑えるため、トスカニーさんのヴェルメンティーノ飲み比べセットなども活用しています。

産地別にヴェルメンティーノを9本飲み比べ、個別の特徴と産地ごとの特徴を整理していきたいと思います。
実際にワインを飲みながら、記事を少しずつ更新していくという新たな試み(笑)
面白かったらシリーズ化も考えているので、応援のコメントなど大募集しています。(笑)
一般的なヴェルメンティーノの品種特徴

まずは一般的に言われている品種特徴について、ChatGPTにまとめさせてみました。
1. ヴェルメンティーノとは
- 色:白ワイン用ブドウ品種
- 起源:正確な起源は不明ですが、地中海沿岸(特にスペイン東部またはイタリア・リグーリア地方)で生まれ、サルデーニャ島やコルシカ島で広く栽培されるようになったとされます。
- 気候適性:温暖で乾燥した地中海性気候を好み、海風を受ける沿岸地域で品質が高まる傾向。
- 栽培の特徴:日照に強く、成熟期が遅め。酸を保持しやすく、ミネラル感のあるワインができやすい。
2. ワインの一般的特徴
- 外観:淡いレモン色〜麦わら色
- 香り:
- 柑橘類(レモン、ライム、グレープフルーツ)
- 青リンゴ、白桃、洋梨
- ハーブ(タイム、ローズマリー、バジル)
- 海風を思わせる塩味やミネラル感
- 味わい:
- 酸味:中〜高
- ボディ:軽〜中程度
- 余韻にわずかな苦味(アーモンドやグレープフルーツの皮)
- フレッシュで爽快な飲み口が多いが、樽熟成やシュール・リーで複雑味を持たせるタイプもある
やはり一般的な特徴だけだと類似品種も多そうなので、ブラインドテイスティングで当て切るためには、各地の特徴を自分で体感しておかないといけなさそうです。
イタリア サルディーニャ州のヴェルメンティーノをテイスティング
まずは生産量的にも代表的な産地、イタリアのサルディーニャ州のヴェルメンティーノを飲んでいきます。
一般的な特徴についてはChatGPTに簡単にまとめてもらいました。
ヴェルメンティーノの聖地とも言える産地。「ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCG」が特に有名。豊かな柑橘香、ミネラル感、塩味があり、アロマティックで骨格もある。
うん、とてもふんわりしていますね。
実際に飲んでいきましょう。
ヴェルメンティーノ ディ サルディーニャ セッラ&モスカ 2024


まずは1本目のサルディーニャ ヴェルメンティーノ。海岸沿いの花崗岩土壌の畑とのこと。棚仕立てで栽培しており、果実に日光が当たりすぎないようにコントロールしているとか。
非常に新しいワインのため、外観はかなり緑を帯びた明るいイエロー。発泡も見られる。
切りたてのフレッシュなリンゴのアロマを中心に、やや柑橘と洋ナシの香りはある。そして果実以上にむわっと香る海のミネラル。スイカズラやそれに近い小さめな花のアロマも豊かで、ミツっぽさも感じる。若干だけダージリンティー的なニュアンスもあり、ポルトガルのアルバリーニョにも通ずる。
アタックは中程度で、酸味は程よくあるがとても丸みを帯びている。中盤から塩苦みの主張がしっかりと出ていて、分かりやすく海沿いの畑で作られている印象。発泡も見られるような若いワインにしては、ややクリーミーなテクスチャー。
総合的に考えると、特徴的なのは果実香に対してのミネラル感の比率がとても高いことと、やはりミッドパレット以降の塩苦み。
アルバリーニョと間違る可能性が非常に高く感じられたが、こちらの方がやや花香が優しく、酸味が丸い質感であり、中盤以降の苦みが強め。わずかな差のため、焦らずしっかりととらえるようにしよう。
ソプラーレ ヴェルメンティーノ ディ サルディーニャ パーラ

飲んだらコメントします。
サーラガト ヴェルメンティーノ イゾラ ディ ヌラーギ アッツェイ

飲んだらコメントします。
イタリア トスカーナ州のヴェルメンティーノをテイスティング
トスカーナと言えばサンジョヴェーゼなどのイメージが強いですが、ヴェルメンティーノも栽培されています。
ChatGPTに簡単にまとめてもらいました。
ボルゲリやマレンマ地区などで栽培。より果実味豊かで熟した印象。白桃やトロピカルフルーツに加え、温暖な気候由来のまろやかさ。
ざっくりですが、やや甘いアロマな印象のコメントが目につきますね。
実際に飲んでいきましょう。
ペルラート デル ポスコ ヴェルメンティーノ トゥア リータ


トスカーナ州、スヴェレートの地で作られるワイン。非常に石灰豊かな土壌であり、西はティレニア海の海風、東は森という、結構いろいろな要素を持ったテロワールのようです。
2022年はかなり暑く乾燥した年だったようなので、キャノピーマネジメントの差など、ワイナリーごとでかなり味わいに差が出たのではないかと推察できます。
こういった背景も踏まえ、テイスティングしていきましょう。
外観はしっかりとイエロー。粘性も結構あって果実の成熟を感じさせられる。
果実も花も抑制が効いている香りで、最初はとにかく石灰や鉱物的なミネラルの風味が豊かな印象。数回のスワリングで香りが立ち上がったが、果実よりも花やスパイスの方がリッチな印象。特に白コショウのようなスパイス感を強く感じる。時間と共にライムや柑橘の香りが出てくる。
アタックはマイルドだが、ミッドパレットでややしっかりした厚みを感じる。結構オイリーなテクスチャーなのも特徴だと思う。塩味は若干ある程度で、苦みも程よいレベルで余韻はやや長め。
間違える候補でいえば、アルネイスが筆頭に挙がるかな、という印象。
時間経過によって花の香りもしっかり立つようになってくるため、コンテストで出された場合は提供時間もキーになるかもしれない。
ヴィヴィ ヴェルメンティーノ ブオナミーコ

飲んだらコメントします。
イタリア リグーリア州のヴェルメンティーノをテイスティング
サルディーニャのお向かいの有名産地、リグーリア州です。全体的な品質としてはこちらの方が高めと言われています。
ChatGPTに簡単にまとめてもらいました。
「ピガート(Pigato)」という別名で呼ばれる場合も。ハーブや花の香りが強く、軽やかで食前酒向き。海沿いのワインらしい塩味と繊細さ。
ピガートというのはヴェルメンティーノのジェノタイプ(遺伝子型)が別と言われていますので、「別名で呼ばれる」という解説は、最新研究によると誤りです。
単なるシノニムとは異なりますので、読者の皆さんは注意しておきましょう。
それでは実際に飲んでいきましょう。
エチケッタ グリージャ コッリ ディ ルーニ ヴェルメンティーノ ルナエ

飲んだらコメントします。
フランス コルシカ島のヴェルメンティーノをテイスティング
イタリアに隣接するコルシカ島でもヴェルメンティーノは作られています。
ChatGPTに簡単にまとめてもらいました。
「ヴェルメンティーノ」ではなく「ロール(Rolle)」と呼ばれることが多い。柑橘+ハーブ+白い花の香り。フレッシュ感が際立ち、辛口〜やや厚みのあるタイプまで幅広い。
ロールというシノニムはワインエキスパート試験にも頻出なので、意地でも覚えておきましょう。
それでは実際に飲んでいきます。
ウヴァル テラ ノストラ ヴェルメンティーノ コルス

飲んだらコメントします。
フランス プロヴァンスのヴェルメンティーノをテイスティング
コルシカ島のお向かいのプロヴァンス地方、ロゼワインが有名ですが、ヴェルメンティーノの白もあります。
ChatGPTに簡単にまとめてもらいました。
ロゼブレンドの一部や白ワインに使用。穏やかな果実味と爽やかな酸、ハーブ香が特徴。
この辺になると全然説明してくれなくなってきました。
実際に飲んだ方が早いですね。
シャトー ド ロムラード キュヴェ マリー クリスティーヌ プロヴァンス ブラン

飲んだらコメントします。
フランス コート・デュ・ローヌのヴェルメンティーノをテイスティング
かなり数は少なくなりますが、ローヌ地方でもひっそりと栽培されています。
ChatGPTに簡単にまとめてもらいました。
主に「ロール(Rolle)」として栽培。南ローヌやリュベロンで多く、ブレンドに酸とミネラル感を加える役割。単一品種では柑橘や青リンゴの香り、軽快な塩味。
ここまでくると、前述した産地の特徴と何が違うかわからなくなってきましたね(笑)
実際に飲んでいきましょう。
マレノン レ グラン ヴェルメンティーノ

まとめ
用意したものを飲み切った後、まとめを作成する予定です。
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