比較的リーズナブルなアルザスのピノ・ノワールを飲んだのでレビューします。
「フランスのピノ・ノワールが飲みたいけど、価格高騰が続くブルゴーニュ地方はちょっと・・・」という人の受け皿にもなっているアルザス地方。
地球温暖化の影響を強く受けている地方ですが、2021年のこちらのワインは果たして・・・?
ワインのおすすめ度
初心者向け:★☆☆☆☆
飲みなれた人向け:★★☆☆☆
マニア向け:★★☆☆☆
和食には合いそうで面白いけど、積極的にオススメするかと言われると微妙!
ワインの特徴
フランス アルザス地方の家族経営ワイナリー「ウィリ・ギッセルブレッシュトゥ」が作るピノ・ノワール。
温暖化の影響を色濃く受けるアルザスにしては、アルコール度数が12.5%で低めで、エレガントなスタイルであることが期待できます。
ピノ・ノワールの持つ香りにも期待です。
ワインの味わい
外観
フランスのピノ・ノワールらしく、澄んでいて明るく、粘性が低く、奥がしっかりと透けて見えるルビー色です。
収穫年が3年前と比較的新しいものの、液面の端を見るとやや褐色がかっていて、少し熟成が始まっているようにも見えます。
香り
最初に感じるのは干しイチジクの香りが強めで、熟成したピノ・ノワールの香りがすでに感じ取れました。
3年前の収穫年でここまで強いものには出会ったことがなく、少し驚きました。
その他にはラスベリーの香りや梅干し&シソの香りがあり、果実味が主体と言った印象。
ブルゴーニュのピノ・ノワールとは違い、花の香りは控えめでした。
味わい
香りは果実味がしっかり強かったものの、口当たりは優しく、豊かな酸味を感じることができます。
渋みは控えめで緻密で、ピノ・ノワールの中でも控えめな印象です。
余韻はそこまで長くなく、カジュアルなタイプでした。
総評
日本食にも合うようなカジュアルタイプのピノ・ノワールを探している方にはピッタリだと思います。
一方、ピノ・ノワールの華やかな香りを期待するとそこまででもないため、飲み手を選ぶワインだと感じました。
ちょっと輸送・保管環境が良くなく、経時変化が強めに出ていたかもしれません。
合いそうな料理
熟成のニュアンスが出ているので、醬油を使った料理にも合わせられそうでした。
タンニンがかなり控えめで酸味があるため魚介料理との相性が良く、火を通して臭みを取った魚介に醤油をつけるとおいしく味わえます。
試しに生のホタテにわさび醤油を付けて合わせてみると、割とおいしかったです。
生だと若干ホタテの生臭みが出たため、軽く火を通せばよかったです。
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