初心者はどんなワインの保管グッズを準備すれば良い?コラヴァンの効果は?

ワインの保管グッズ、バキュバン、コラヴァン、窒素ガスについて コラム
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ワインを飲んでみたいけど1本は飲み切れないし、置いておくとおいしくなくなるから、ワインって手を出しにくいんだよね。

ワインの飲み切れない問題、お困りではないですか?

置いておくための方法もいくつかありますが、「それぞれの効果って実際どうなの?」「普段あまり飲まない初心者にオススメのグッズはあるの?」こういう疑問が出てくると思います。

コットン
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今回はワイン保管グッズについて解説していきます。

「こういう場合ならこのグッズ」という例もご紹介しますね。

そもそもなぜ開封後に味が変わるのか

ウイスキーや焼酎は普通に置いておいても全然味が変わりませんし、ビールも炭酸が抜けてしまうものの味自体は変化しません。

日本酒も冷蔵庫に入れておけばしばらく味は変わりません。

しかしワインは冷蔵庫に入れても翌日にはかなり味が変わっています。

なぜワインだけがこれほどまでに味が変わるのでしょうか?

コットン
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ワインは1人だと飲み切るのが難しいですが、「冷蔵庫に入れておいたらなんかおいしくなくなった」・・・という経験がある方は多いのではないでしょうか。

ワインの中には抗酸化作用の高い成分がとてもたくさん入っています。

高校化学の話になりますが、抗酸化作用の高い成分というのは、自分自身は酸化を受けやすい成分といえます。

つまり、ワインは酸素に触れるとどんどん酸化が進み、良くも悪くも味が変わります。

良い場合は開けてすぐよりも美味しくなりますが、悪い場合は香りが落ちたり繊細さが無くなったりします。

ワインは抗酸化成分の量が酒類の中でもトップクラスなので、最も劇的に味の変化が起こってしまうのです。

また、ワインの中でも赤ワインは特にこれらの成分が多く、味の変化も顕著です。

ワイン保管グッズとは

前述の味の変化を減らすため、様々な方法のアイテムがあります。

代表的な3種をご紹介します。

バキュバン

費用☆☆☆
保存性★☆☆☆☆

おそらく飲食店等で最もよく見る保管グッズだと思います。

飲んだ後のボトルに蓋をして、ポンプをシュコシュコすることで内部の酸素を減らします。

その後冷蔵庫に立てて保管します。

バキュバンでは真空までは引ききれませんし、ボトル内が陰圧になるため、外部からの空気が入ってくることもあります。

保管は1日~3日くらいが目安となります。

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ちなみにバキュバンという名前が浸透していますが、これはブランド名なので、この器具の正式名称ではないようです。

メリット

●安価に購入できる

●スーパーにも売っているので、気軽に購入できる。

デメリット

●「何もしないよりはマシかな?」程度の効果しか得られない

●冷蔵庫に立てておかなければいけない

窒素ガス(プライベートリザーヴ)

費用★★☆☆☆
保存性★★☆☆☆

開封後のワインボトルに対しガスボンベの先端を入れて窒素を噴射し、ボトル内に残る酸素を追い出してから蓋をします。

その後冷蔵庫に立てて置いておきます。

セーバーと違い、窒素ガスで酸素を追いやる方が酸素を減らしやすく、また内部が陰圧にならないため、外からの酸素流入も起きにくくなります

この方法では2日~7日程度はワインを持たせることができます。

また、ガスボンベは90回程度使用できるため、頻度にもよりますが半年~一年間くらいは使用できると思います。

メリット

●安価に購入できる

●通常保存とは明らかに違う効果を実感できる

デメリット

●売っている店が少ないため、基本は通販となる

●冷蔵庫に立てて置いておかなければいけない

コラヴァン

費用★★★★★
保存性★★★★

ボトルを開封することなく、コルクに注射器のような針を差し込んで、ワインだけを取り出します。

ワインを抜くと同時にアルゴンガスを注入することで、ワインが酸素に触れることを防ぎます。

ワインを出した後は、ボトルを縦横どちらでも置いておけますし、冷蔵庫ではなくセラーに置いておきます。

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保存性能でいえば、今のところこれ以上のアイテムはありません。

ただし初期費用で数万円程度かかり、アルゴンガスボンベはうまく使っても1個当たりグラス15杯くらいにしかなりません。

ボンベは交換可能ですが、1個当たり1500円くらいなので、ランニングコストもかかります。

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「うまく使う」というのが中々難しく、1か月以内に使いきる場合であれば10~15杯分くらいにはなりますが、何ヵ月もかけて使いきる場合には5杯分にもならないことがあります。

※おそらくちょっとずつガスが抜けていくのだと思いますが、これは私が持っているコラヴァンが不良品なのかもしれません。

試したことはありませんが、メーカーに寄ると1~2年くらいは保存できるようです。

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数ヶ月くらいは試したことがありますが、全く問題なかったです。

メリット

●ほぼ完璧に保存できる。

●保存環境の制約がなく、セラーにしまえる

デメリット

●他のグッズに対して非常に高価であり、ランニングコストもかかる。

どの保管グッズを買えば良いの?

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ワインに対してかけられる金額や、保管スペースの兼ね合いもありますので、一概に「これがベスト」というのはありません。

考えていただきたいのは、ボトル一本飲むまでに費やす時間と一本あたりの金額です。

極端な話、お酒に強くボトル一本は余裕で飲める方であれば、保管グッズは必要ないかもしれません。

逆にお酒に弱く、1日一杯(100mL)くらいが限界というかたであれば、頑張ってもボトル一本を消費するのに一週間かかります。

この場合、コラヴァン以外のアイテムだと最後の方は味がかなり変わっています。

前述のこれまでにご説明した保管可能期間を参考に、自分の消費期間と照らし合わせてみてください。

保管グッズ購入の目安を教えて

ここまでの内容で終わってしまうと、結局どうしたら良いのかわからないと思いますので、最後に私だったらこうするという参考例をいくつかご紹介します。

3000円のワインを1日一杯ずつ一週間で飲むときは窒素ガス

コラヴァンでかかるアルゴンガス代を計算してみましょう。

ボトル1本あたりグラス約7杯となり、コラヴァンは1杯あたり100円かかります。

つまり、最初の6杯はコラヴァンで出すため600円かかり、最後の1杯は保存する必要がないため、普通にボトルを開けて飲み切ります。

こうした場合、ボトル1本にかかるガス代は600円となります。

よって、1本3000円のワインを飲む際にコラヴァンを使用すると、ワイン代にガス代を合わせて3600円となり、2割増という計算になります。

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私の中では2割も増えるくらいだったらその分を純粋にワインの価格に乗せたいですし、保存期間的にも窒素ガスで事足りるため、窒素ガスを選択します。

10000円のワインを1日一杯ずつ一週間で飲むときはコラヴァン

先程と同様にガス代で600円かかりますが、この場合はワイン代に対して6%の増加であり、許容範囲です。

実際、10000円のワインに対してガス代を節約して10600円のワインを買ったとしても、あまり品質は変わりません。

一方、先ほどの例のように3000円のワインと3600円のワインであれば、品質にそれなりの差が出てきます。

加えて高級ワインは大事に飲みたいので、一週間とはいえ多少なりとも味が変わるため、窒素ガスはやめておきます。

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このような考え方をしていき、ざっくり5000円を超えるワインにはコラヴァンを積極的に使うようにしています。

また3000円程度のワインでも、味が変わるのが早そうなワイン(ブルゴーニュの赤やヴィンテージワインなど)についてはコラヴァンを使っています。

バキュバンはいつ使うの?

個人的にはそこまで効果を感じないため、1000円代のワインを数日かけて飲む際に、キャップ代わりに使用します。

コラヴァンガス購入 税関で止められる?

2023.3.20時点で、個人だとコラヴァンガスが輸入できないことを確認しました。

コラヴァンガスは高圧ガス保安法に該当しないことを証明する書類がないと個人輸入できないのですが、業者によってはこの対応をしておらず、途中で止められてしまうようです。

購入する場合は、国内で購入できるものを選ぶのが無難でしょう。

 

ワイン保管グッズ まとめ

やはりベストはコラヴァンですが、値段的に手を出しにくいため、まずは手ごろな保管グッズでワインを楽しみ、徐々に保管グッズの選択肢を広げてみてはいかがでしょうか。

最初から無理にそろえる必要はないと思います。

・性能としてはコラヴァンがダントツ

・コストは大きく差があるので、まずは手を出しやすいところから行くのが良い

・ワイン価格と飲むスパンを考慮し、維持費にいくらまでならかけて良いかを判断する

コットン
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保管グッズをうまく使って、飲みすぎを防ぎながらワインライフを楽しみましょう!

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