初心者にワインセラーは必要?セラーが無い場合はどうすれば良い?

ワインセラーとは?必要?ない場合の対処法 コラム
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「ワインセラーをリビングに置くとおしゃれに見える気がするけど、ちょっと邪魔じゃない?」

「冷蔵庫で冷やして飲んでいるけど、セラーの必要性がわからない。」

など、ワインセラーって本当に必要なのかと思いませんか?

実際、リビングにセラーがあると、結構スペースを取ります。

今回はワインデビューを果たす際に気になる、ワインセラーは本当に必要なのかについて、実体験を踏まえて解説していきたいと思います。

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この記事を書いた人

【プロフィール】
2021年 ワインに本格的に目覚める。
2022年 J.S.A.ワインエキスパートに一発合格。
2023年 ワイン初心者のための情報サイト「コットンブログ」設立
ワイン愛好家を増やすため、ワイン仲間を増やすため、毎日がんばってます。

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なぜワインセラーが必要なの?

ワインを保管するうえで考える必要があるのは、温度・光・振動です

まず前提として、ワインは買ってきて保管しておくだけで、熟成によってどんどん味が変わっていきます

これは内部にいる菌類のはたらきによるものや、ブドウの中に多量に含まれるアントシアニンという分子が時間とともに重合して沈殿して・・・など、いくつかの理由があります。

この時、一定の温度(11-16度)でゆっくり熟成されると非常に良い状態で味わい深くなりますが、もし高温で一気に進行するとバランスが崩れて飲めたものではなくなります

また、ひどい場合にはワインが吹き出してしまい、コルク付近がべちょべちょになります。

コットン
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このような現象を熱劣化と呼び、私の体感だと特に25度以上では顕著に起こります

次に光についてですが、ワイン中の化学物質はほとんどが光を吸収するようにできています。

よって、日光(特に紫外線)が当たるとワイン中の化学物質が影響を受けてしまい、著しく風味が損なわれます

このような外部環境からワインを守るためには、少なくとも熱や光が強い夏場は冷蔵庫に入れておく必要が出てきます

コットン
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この場合、低温すぎて熟成は全く期待できませんし、香りも楽しみにくくなりますが、なんとか保管することはできます。

しかしここで最も問題になるのが振動と冷えすぎです

冷蔵庫は絶えず微振動しており、またドアの開閉も一日数十回はあるでしょうから、振動量は相当なものになります。

この際、前述した「時間とともにアントシアニンが重合してできた沈殿物」がワインの中で舞い散ってしまいますが、これがとても強い渋みを持っていて、味わいが台無しになってしまいます

また、一度舞い散ってしまった沈殿物は数日~1週間程度経たないと沈み切らないため、冷蔵庫から出して少し置いておく程度では飲めるようになりません。

また、温度が冷えすぎるとワイン中の酸味成分が結晶化してしまい、味わいのバランスが崩れるリスクもあります。

結論、夏場はワインを楽しめなくなってしまいます。

(沈殿が立たないような1~2年物の赤ワインや、10年物以内の白ワインを除く。)

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ワインの通販も振動がすごいので、家に届いたら置いておいて休ませましょう。

このような理由から、ワインを趣味として日常的に飲む方であれば、ワインセラーは必須のアイテムとなります

ペルチェ式?コンプレッサー式?ワインセラーの方式の違い

家庭用ワインセラーは大きく2種に分類されます。

ペルチェ式

ペルチェ式とは、ペルチェ素子というものに電流を流すと冷却と放熱する現象を応用し、冷却の方を生かして内部の温度を下げる方式です。(難しいのでわからなくてOKです)

ペルチェ式のメリット

ペルチェ式のメリットとして最も大きいのは初期費用です。コンプレッサー式より1万円以上は確実に安くなります。

また、冷却機構が単純なためセラーの重量も軽く(それでもなかなか重いですが)、扱いやすいです。

ペルチェ式のデメリット

冷却能力が低いため、次のようなデメリットが起きます。

1. 常に頑張って運転していることになり、電気代が高くなります。

2. 外気温マイナス15度程度までしか冷えないため、真夏に自宅を不在にしているときなどは設定温度を大幅に超えることがある。(例:設定温度を11度にしていても、室温が35度であれば20度程度までしか冷やせない。)

また、修理することを前提に作られていないため、壊れたら交換となる場合が多いです。

コンプレッサー式

こちらも機構を説明するのは難しいですが、ざっくりいえば冷蔵庫と同じ機構です。ただし、ワインセラー用に振動対策をされているものがほとんどです。

コンプレッサー式のメリット

ペルチェ式のデメリットの逆ですが、冷却能力が高いため、真夏でもしっかり温度をキープすることができます。

また常に余裕をもって冷却しているため、稼働時間が短くなり、その分電力消費を抑えることができます。

交換部品も充実していて故障の場合には修理対応が可能です。

コンプレッサー式のデメリット

こちらもペルチェ式のメリットの逆ですが、初期費用としては高くなります

最安のモデルでも3万円程度はします。

また、大したデメリットではありませんが、ペルチェ式よりも重くなるため、ある程度大型のセラーを購入する場合は納品時にセットまで依頼するのが無難です。

 

コットン
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まとめるとこんな感じです。

メリットデメリット
ペルチェ式・初期費用が安く導入しやすい
・機器が軽い
冷却能力が低いので真夏には不安がある
・電気代が高くなる
・故障したら基本的には交換
コンプレッサー式・冷却能力が高く保存能力が高い
・電気代が安い
・故障しても修理可能
・初期費用が高くなる

オススメのワインセラーは?

ずばり、コンプレッサー式がオススメです。

実は私が持っているのはペルチェ式なのですが、これは本格的にワインの勉強を始める前に「安いから」という理由で買ってしまいました。

結果、電気代は目をつむるにしても真夏の温度管理の面で少し後悔しています。

前述のように真夏のセラーは20度近くになってしまうため、毎朝大きな保冷剤をいくつか入れて対応しています

コットン
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20度くらいまでであればよほど熱劣化はないのですが、背伸びして買ったワインが劣化したらどうしよう・・・と不安になり、万全を期すために保冷剤を入れています。

もったいないのでコンプレッサー式に買い換えたりはしていないのですが、何か不調が出始めたら買い換えようと思っています。

また、収納容量については思ったより大きめを購入頂くのが良いと思います。

やはりセラーを買うと集めたい欲が出るため、6本入りでいいやと思っていた方でも10本以上欲しくなったというのはざらにあります。

置き場所が許すのであれば、想定している容量の1.5倍くらいはあった方が良いと思います。

セラーを買わずにワインライフを楽しむには

ここまでセラーを推してきましたが、色々な理由でセラーを買えない方はいると思います。

セラーを買えなくてもワインを楽しんでほしいため、少し面倒な部分もありますが、現実的な範囲で解決策を考えてみます。

外気温22度以下のとき

家の中の冷暗所に立てて置いておきます。

床下収納があればベストで、廊下でもOKです。

温度的にはこれでクリアですが、光がどうしても遮断できない場合、ワインの底から液面くらいまでのところをアルミホイルで遮光しておきます。

コットン
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ワインは呼吸をしているので、全体をアルミホイルでぐるぐる巻きにしてしまうと空気のやりとりができないためNGです。液面のところまでにして、キャップ付近は開けておくようにしましょう。

外気温22度以上のとき

保管環境として、冷蔵庫は必須です。

先に述べた沈殿浮遊問題を解決するため、できれば若い白ワインを中心に選びましょう。

赤ワインを飲みたい場合は特に若い年代にしておき、飲む前にはしっかり常温(20度くらい)に戻すようにしましょう。(冷蔵庫から出して1~2時間くらい置けばよいと思います。)

どうしても熟成したワインが飲みたい場合も冷蔵庫に入れておき、飲む3日前ににおいがしないクーラーボックスや発泡スチロールに立てて入れておきます。大きめの保冷剤を朝晩ごとに交換しておけば、よほどのことがない限り熱劣化は防げます。

 

これらの対策を行いつつワインを楽しんでいただき、どうしても手間になったりもっと良い状態で飲みたくなった場合に、ワインセラーを購入するのが良いと思います。

ワインセラーの必要性 まとめ

ワインを趣味にするのであれば、ワインセラーは必需品です。

以下の点に注意して購入してください。

・できればコンプレッサー式にする。

・想定本数の1.5倍くらいの本数が入るものを買う。

最後に推奨するワインセラーを載せておきます。

◆コンプレッサー式

私は次にこのシリーズを買いたいです。

◆ペルチェ式

オススメできませんが、私が今使っているものを載せておきます。(これの18本入りを使っています。)

コットン
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いかがでしたか?

ワインを良好な状態で保管して、充実のワインライフを送ってください!

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