【ピノ・ノワール100%】ドメーヌ ミシェル・マニャン コトー・ブルギニョン 2018 のレビュー

ミシェル マニャン コトー ブルギニョン レビュー
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コットン
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今回はブルゴーニュの意識高い系ドメーヌ、ミシェル・マニャンのエントリーワインをレビューしていきます!

今回レビューするワインはこちら!

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この記事を書いた人

【プロフィール】
2021年 ワインに本格的に目覚める。
2022年 J.S.A.ワインエキスパートに一発合格。
2023年 ワイン初心者のための情報サイト「コットンブログ」設立
ワイン愛好家を増やすため、ワイン仲間を増やすため、毎日がんばってます。

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初心者へのオススメ度

単純なおいしさと、用途を含めたコスパの両方でオススメ度を出しています。

おいしさ:53/100点(普通)

コスパ(3,135円):55/100点(ブルゴーニュのビオとしてはややコスパ高いか)

合計:108/200点

コットン
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「しっかりしたブルゴーニュのビオを安価に飲んでみたい!」という場合はトライするのもありです!

ワインの特徴

ミシェル マニャン コトー ブルギニョン2018

フランスのブルゴーニュ地方で、ミシェル・マニャンという造り手が作っているワインです。

コトー ブルギニョンとは?

ブルゴーニュ地方の格付けについてはこちらにまとめていますので、まだ読んでない方はこちらをご覧ください。

このワインはコトー・ブルギニョンというAOC(格付け)のため、ブルゴーニュと名乗っているワインよりもブドウ品種などのルールが緩いです。

「ブルゴーニュ」というワインの場合、使用してよいブドウはピノ・ノワールのみですが、「コトー・ブルギニョン」という名前であればガメイというブドウも混ぜることができます。

ガメイはピノ・ノワールに比べて香りの高貴さは劣りますが、育てやすく安価にたくさん作ることができます。

その分安く造り手の技を楽しむことができるといえます

しかし、ミシェル・マニャンのコトー・ブルギニョンはあえてガメイを混ぜずにピノ・ノワール100%で作っており、こだわりを感じさせます。

コットン
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「ピノ・ノワール100%であればブルゴーニュという名前で出せば良いじゃん」という声が聞こえてきそうですが、品種以外の細かなルールの問題でブルゴーニュクラスにならないこともあります。またブドウの出来やブドウの木の成熟具合について生産者が納得していない場合、ルールを満たしていてもあえて格落ちワインとして販売することはしばしばあります。

ミシェル・マニャン(造り手)の特徴

もともとはブドウの栽培のみを行うブドウ農家だったそうです。

しかし50年ほど前にワイン造りも行うようになり、ブルゴーニュ地方の中でも特に有名なジュブレ・シャンベルタン村、ヴォーヌ・ロマネ村、シャンポール・ミュジニー村に畑を持ち、素晴らしいワインを生産しています。

このワインはミシェル・マニャンの中では最下位レベルの格付けではありますが、ブドウの栽培法方にもこだわりがみられ、ビオディナミ農法を採用しています。

これは月の周期をもとに畑仕事を決定し、無農薬で育てるという自然に寄り添った特殊な栽培方法で、下手に行うとワインにビオ臭という獣臭さが出てしまいますが、このワインでは獣臭い感じはなく、上手く扱われています。

コットン
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多少はにおいが出ている方が、ビオディナミ感あって私は好きです。

このワインはちょうどよい印象で、ビギナーにオススメのビオ感です。

テイスティングコメント(上級者向け)

澄んだ輝きのあるややオレンジがかったルビー。濃淡はやや明るく粘性はやや軽く若い状態を抜けた印象。

香りは開いていてチャーミング。ラズベリー、ブルーベリー、バラ、すみれ、丁子、シナモン、甘草、少し紅茶のニュアンスも。熟成感が現れ始めている印象。

アタックはやや強くまろやかな甘味。酸味は豊かでタンニンは緻密。流れるようにスマートでエレガントな印象を受ける。

余韻はやや長く、中庸から大振りなグラスが好ましい。

ビギナー向けの解説

外観

5年程度経過したワインのため、ワインの縁の部分がオレンジがかっており、少しずつ熟成が始まっていることがわかります

ブルゴーニュの赤ワインと同じく、ピノ・ノワールからできているため、色調は明るめです。

コットン
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もしガメイという品種を含んでいた場合、もう少し濃い色になる傾向にあります。

粘性はやや弱く、アルコールは多くないことがわかります。

おそらくブルゴーニュの中でも冷涼な産地(コート・ド・ニュイと言われる地域)のブドウを多く使っていると推察されます。

香り

香りはしっかりと立っている状態ですが、高貴な強い香りというより、可愛らしくカジュアルな印象をうけます。

ラズベリー、ブルーベリーのような、ピノ・ノワールの代表的な香りに加え、バラやすみれのような少し小さめの花の香りもただよってきます。

熟成の際に使用した木の樽の香りは控えめに残っており、果実みが前に出てきています。

ビオディナミ製法のため、ほんの少しクセのあるチーズのような、動物的な印象を感じます

味わい

アルコール度数が高くないため、飲んだ際のアタックは優しい印象です。

酸味は豊かですが、熟成によって多少丸くなってきている印象で、ビギナーでも飲みやすい仕上がりです。

繊細な印象のワインではありますが、飲んだあと口のなかに残る香りや味わいはある程度の時間残っており、しっかり作られていることがうかがえます

総評

ヴォーヌロマネ村、シャンポールミュジニー村、モレサンドニ村のブドウを中心にしているためか繊細な印象のワインで、大きめのグラスで飲む方がしっかりと香りが取れて良いでしょう

温度は16-18が良さそうなので、ボトルを触って少しひんやりしているくらいして飲むと良いでしょう。

食事との合わせ方(マリアージュ)

スリム系のワインのため、濃いソースのかかった肉料理や油の多い動物性の油の多い料理には向かないでしょう

ハム類には問題なく寄り添ってくれそうです。

また、シンプルな味付けをした牛肉にはよく合います。

オススメな使用シーン

ラベルがおしゃれなため、贈答用にもいいでしょう。

味わいもブルゴーニュのピノノワールとしてはスタンダードにしっかり作られているため、相手がビギナーであっても飲みやすく、喜んでもらえると思います。

一方、相手がワインを飲み慣れている場合は品質的に少し力不足なので、もう少し上位のキュヴェ(使用するブドウを厳しく選抜した、上位グレードのようなもの。)でも良いと思います。

デイリーワインとしてはクセなく美味しく楽しめますが、それなりの価格はするので、積極的にこちらを買っていくメリットは薄そうです。

紹介したワイン

コットン
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今回はそこまで積極的に買うべきワインではないかと思いましたが、気軽にブルゴーニュワインに触れたいのであれば、十分選択肢になると思います!

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