【ワインの種類は何がある?】全4種類を初心者向けに解説!

ワインの種類 全4種類をわかりやすく解説 学ぶ
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「ワインの種類」と聞いて何を思い浮かべますか?

「赤、白、ロゼ・・・」と考える方が多いと思いますが、これらは分類上は同じ「スティルワイン」にあたります。

ワインはたくさんの種類がありますが、大きな枠組みでとらえると4種類しかありません。

今回はワインの種類について全体像を解説します。

コットン
コットン

全体像を知れば、分かりにくかったワインの世界が一気に理解できるようになりますよ。

スティルワイン

赤ワイン・白ワインを注ぐ写真

赤ワイン・白ワインのように最も一般的なワイン。ソムリエ協会によると次のように定義されています。

ブドウ果汁または破砕したブドウ果実をアルコール発酵させ、二酸化炭素(炭酸ガス) による発泡性を有しないワイン。

2022年 ソムリエ教本

アルコール度数は9~15%程度が一般的ですが、この範囲外にあるワインも多数あります。

コットン
コットン

スティルワインに分類されるものとして赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン・オレンジワインがあります。

順番に見ていきましょう。

赤ワイン

原料黒ブドウ
(白ブドウを混ぜることも)
製法ブドウを皮ごと発酵

多くの人になじみのある赤ワインは、主に黒ブドウを皮ごと破砕し、果汁と果皮が混ざった状態のまま醸造ます。

果皮まで含めて発酵させることで渋み・香り成分をしっかりと抽出し、豊かな味わいに。

一部の赤ワインでは、若干だけ白ブドウを混ぜて作る混醸(こんじょう)という方法をとります。

赤ワインの製造方法について、詳しくはこちらをご覧ください。

渋み成分が口中の油を洗い流してくれる効果もあり、肉料理との相性はバツグン。

飲む時の温度は16-20℃くらい(触ると少しひんやり)がベストです。

白ワイン

原料白ブドウ、黒ブドウ
製法果汁だけを発酵

赤ワインと対をなして有名な白ワインは、収穫したブドウをつぶし、出てきた果汁だけを使って醸造します。

原料を果汁だけにすることで余分な渋み成分を入れることがなく、香りと酸味を楽しめる爽やかな味わいに。

白ブドウから作られることが多いですが、黒ブドウの果汁から作られる「ブラン・ド・ノワール(黒から出来た白 の意味)」もあります。

白ワインの詳しい作り方についてはこちらをご覧ください。

魚介と合わせるイメージが強い白ワインですが、実は鶏肉や豚肉のような淡い色の肉料理と相性バッチリ。

冷やして飲むイメージがありますが、冷やしすぎると香りがしなくなるため、8-14℃(野菜室くらい)で飲むことを心がけましょう。

ロゼワイン

原料黒ブドウ、白ブドウ
製法直接圧搾法、混醸法、
セニエ法、アッサンブラージュ法

ロゼワインは日本ではあまり人気がないですが、海外では「どんな料理にも合う」と大人気です。

日本では甘口のイメージがありますが、世界的に見ればほとんどが辛口。

ひとくちにロゼワインと言ってもなんと製法が4種類もあり、それぞれ味わいの特徴が変わります。

ロゼワインの製法はややこしいので、次の記事で図解してわかりやすくまとめています。

ロゼワインは魚介~肉料理まで幅広く合わせることができます。ワインの色と料理の色を合わせればだいたい合うと覚えましょう。

8-16℃の間にして飲むとおいしいです。色が淡いものは8-14℃くらい、濃いものは10-16℃くらいにして飲むと、おいしく飲めますよ。

オレンジワイン

原料白ブドウ
製法ブドウを皮ごと発酵

最近日本で人気が出てきたオレンジワイン。白ブドウの爽やかさを持ちつつ、豊かな香りや味わいが特徴です。

白ワインは酸っぱくて苦手という人にもオススメですよ。

白ワインの原料となる白ブドウを使い、赤ワインと同じ製法を行うとオレンジワインになります。

次の記事で詳しくまとめていますので、是非ご覧ください。

鶏肉や豚肉との相性では、白ワインや赤ワイン以上にオレンジワインがおいしくいただけます。

飲む時の温度は12-16℃くらいにすると、香りが引き立ちますよ。

スパークリングワイン

スパークリングワインを注ぐ写真

シャンパン(シャンパーニュ)に代表されるスパークリングワイン。ソムリエ協会によると、次のように定義されています。

発泡性を有したワインのことで、日本の酒税法では発泡性を有するものとは、20℃におけるガス圧が49Kpa (キロパスカル) (0.5kgf/cm”, 0.48Atm)以上の炭酸ガスを含有する酒類としている。

2022年 ソムリエ教本

すこしややこしいですが、常温で微炭酸飲料(ファンタやCCレモン)くらい発泡していれば、それはスパークリングワインと呼びます。ということです。

コットン
コットン

このようにややこしい記載をするのには理由があり、最初に説明したスティルワイン(普通のワイン)でも、環境によっては少しシュワシュワするものがあります。

このようなワインを除外するため、20℃で49kPaという規定があるのです。

スパークリングワインの作り方は、細かな違いも含めればたくさんあります。

有名なものはシャンパーニュ(瓶詰めしてから炭酸ガスを作る)製法とシャルマ(瓶詰めする前に炭酸ガスを作る)製法のふたつ。

詳しくは次の記事をご覧ください。

辛口のものであれば、スパークリングワインは野菜・魚介・肉問わず幅広い料理に合わせることができ、最も料理に合わせやすいワインと言えます。

飲むときは白ワインより冷たく冷やして飲むことを意識しましょう。4-8℃くらいが良いため、冷蔵庫でしばらく冷やせばOKです。

フレーバードワイン

サングリアのボトルとグラスの写真

ワインに特異な風味を加えるフレーバードワイン。ベルモット・サングリアなどが有名です。

ソムリエ協会によれば、定義は次の通り。

ワインに薬草、果実、甘味料、エッセンスなどを加え、独特な風味を添えたもの。

2022年 ソムリエ教本

特有の香りがあるため、食中はそのまま飲むよりソーダ割にしたりカクテルにする場合が多いですが、食前酒として飲むことも非常に多いです。

また、最近日本でも注目を集めているホットワイン(グリューワイン)も、フレーバードワインの一種です。

製法は、まず通常のスティルワインを造り、そこにハーブや香辛料、スピリッツなどを加えます。

加える香辛料などに決まりはなく、提供温度も非常に幅が広いため、カクテルのように様々な楽しみ方ができます。

酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)

ポルトワインのボトルの写真

通常のスティルワインを醸造している途中で、濃度の高いアルコールを添加して作る酒精強化ワイン。

有名なのはシェリー、マデイラ、ポルトなど。

ソムリエ協会によると次のように定義されています。

醸造工程中に、アルコール分40%以上、時には80%程度のブランデー、またはアルコールを添加して、ワイン全体のアルコール分を15~22%程度にまで高め、味にコクをもたせ、ワイン自体の保存性も高めたもの。

2022年 ソムリエ教本

醸造途中で高濃度のアルコールを入れるため、スティルワインに比べて高いアルコール度数となります。

味わいは非常に幅広く、白・赤どちらもあり、辛口~甘口まで様々です。

単体で飲むことも多いですが、料理に使われることも多いお酒のため、「○○ソースには○○という酒精強化ワインが使われている」と覚えることができれば、料理とワインを合わせやすくなります。

いかがでしたか?

ワインの種類について全体像をつかんだうえで、「自分はどのワインが好きかな?」と考えると、ワインを注文するのが楽しくなりますよ。

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