「ワインを選ぶのが面倒くさい」という方の強い味方、ワインセット。通常よりも安価に購入でき、メリットが大きいです。
ワインセットのメリットをまとめてみましょう。
しかしワインセットは一度にまとめて買うため、選び方を間違えると飲みたくないワインをたくさん飲まなければなりません。
せっかくお得に購入できるのであれば、最後まで飽きずに楽しく飲みたいですよね。
今回は初心者がワインセットを買うときに注意するポイントについて解説します。
この記事を読めば、本当においしく飲めるワインセットを選べるようになりますよ。
初心者がワインセットを選ぶときのポイント
ワインセットを選ぶとき、価格やワイン単体の口コミだけを見てはいけません。
いくら安くておいしいワインでも、似たような味わいのワインが10本もあったら誰でも飽きてしまいます。
安くておいしいのは当然として、味わいに差があって毎回新鮮な気持ちで飲むことができるものを選びましょう。
また、飲みきるまでにどのくらい時間がかかるかも考えましょう。
ポイントは次の通り
順に解説します。
ブドウ品種もしくは産地がバラバラのものを選ぶ
ブドウ品種や産地は味わいに大きく影響します。
例えばピノ・ノワールとカベルネ・ソーヴィニヨンという品種を比べると、前者はラズベリーのようにフレッシュな果実と繊細な酸味・渋み、後者はカシスのような香りとパワフルな渋み・酸味。
これらを気分や料理に合わせて変えながら飲むと飽きにくいですが、常に同じ品種のワインだと合わせる料理も大体同じになり、飽きてしまいます。
また産地も同様で、一般的にフランスは繊細なワインが多く、チリはパワフルなワインが多いです。
どちらがいいと言うわけではなく、飲み飽きないためには両方が混ざったワインセットを飲むのが効果的です。
1本あたり800円以上のものにする
ワインセットの中には1本あたり500円以下のものもありますが、安すぎるものは避けるのが吉。
安くてそれなりのワインを作ろうとすると、産地・ブドウの特徴が無い味わいになることが多いです。
産地にもよりますが、おすすめなのは一本あたり800円以上のもの。
単品価格は1000円台中盤くらいなので、品種・産地の個性が出ています。
一本あたり1000円くらいのものを選べば、しっかり違いがわかるでしょう。
(セラーが無い場合)夏場は3本まで、冬場は6本までのワインセットを選ぶ
みなさんはワインを買ったらどこに保管していますか?
ベストな保管方法はワインセラーですが、ほとんどの人はワインセラーを持っていないと思います。
しかしワインセラーを持っていなくても諦めるのはまだ早い。
ワインをおいしく長期保管するためにはセラーは必須ですが、短期的な保管(1か月以内)であればセラーが無くても可能です。
ワインは20℃を越えると顕著に劣化が始まるため、夏場は冷蔵庫での保管が必須です。
そのため夏場は3本程度のセットにしておき、冷蔵庫(できれば野菜室)に入れるようにしましょう。
冬場は部屋の外に置いておけば問題ないですが、光による劣化もあるので、6本くらいまでに抑えるのが吉。
アルミホイルなどを巻いて遮光するなら、もっとまとめて買ってもOKです。
ここで紹介している保管方法は、あくまでも「飲むまでの短期的な保管」です。
一ヶ月以上長期保管する場合は、やはりセラーが必要です。
おすすめしないワインセットの例
ここまでの内容を整理し、具体的にどのようなワインセットが選ばない方がいいのか見ていきましょう。
選ばない方が良いものを知ることで、選ぶためのコツがわかるようになります。
金賞ボルドー 10本以上セット
楽天やAmazonでワインセットと検索すると、おそらく最初に出てくるであろう金賞ボルドーセット。
これだけは価格やおいしさに関わらずおすすめできません。
理由は、全てのワインがほとんど同じ味ですぐに飽きるから。
初心者にオススメできる価格帯で金賞を受賞しているボルドーワインは、大抵が同じような味わいになっています。
プロであればわずかな違いを感じることができますが、かなりの経験がないとわかりません。
「新樽比率が5%違えばわかる!」「セパージュ(原料ブドウ比率)が10%違えばわかる!」という大ベテラン以外は買わないでおきましょう。
私はこれくらい小さな差になるとほとんどわからないので買いません。
ボルドーワインのセットであれば、金賞という文言がなく1本あたり3000~5000円のセットであれば、初心者でも味わいの違いを感じられます。
激安ワインセット
一本あたり525円!のような激安ワインセットです。
これらは「酔うためにワインを飲む」という方にはおすすめ。
ビールやチューハイよりもコスパ良く酔えるため、大学生の新歓コンパには最適かもしれません。
しかしワインを楽しむという意味では避けておくのが無難です。
品種や産地の個性を表現するためにしっかり作ったワインを、日本で末端価格500円にするのは困難。
高いものほどいいわけではありませんが、最低でも一本あたり800~1000円程度するものを選びましょう。
初心者に本当におすすめできるワインセット
ここからは、私がこれまで頼んだセットの中で、初心者にオススメできるワインセットをご紹介します。
タカムラワインハウス 品種別ワインセット
一本あたり約1000円で、全て違う品種から作られたワインを楽しむことができるセット。
産地や品種がバラバラのため、飽きることなく最後まで飲むことができます。
れぞれの品種の味がわかりやすいものを選んでいるため、自分の好きな品種を見つけることができます。
神田商店 厳選ワインセット
赤ワインのみ・白ワインのみと指定したい人におすすめのワインセット。
安くておいしいデイリーワインを集めた飲みやすいセットになっており、神田商店さんのセットは本数が少なめなのもうれしいポイント。
品種や産地もそれなりにバラけており、途中で飽きが来ないのもポイントです。
エノテカ HAPPYBOX
1本あたり3,600円と、他のセットに比べてかなり値が張るワインセットな上、内容が非公開。
普通ならばオススメしにくいのですが、これまで何度もリピートしていてコスパ最高な上にワインのセンスが良すぎるためオススメに入れました。
内容は毎月変わるため言えませんが、普通に買えば1本5,000~7,000円のワインが普通に入っています。
よくある「目玉ワインだけコスパがよく、他は数合わせ」のようなセットではなく、全てのワインが高コスパで味わいが大きく違うため飽きません。
エノテカさんはワインの状態管理へのこだわりが強く、夏場は無料で冷蔵便になるのもgood!
毎月1日のみの販売となりますが、すぐに売り切れるので見かけたらぜひ購入することをオススメします。
いかがでしたか?
ワインセットと合わせて単品のワインを購入すれば送料をかけずにワインをかうことができ、今まで以上にワインを気軽に楽しむことができますよ!
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