ピノノワールとは?生産国ごとの味わいとおすすめワインを紹介!

ブルゴーニュ生まれのピノノワールとは?おすすめワインを紹介! 品種の特徴
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赤ワイン用ブドウとして最も有名と言えるピノノワール

ピノノワールでできたワインの味わいを一言で言えば、「渋みは控えめで重くなく、優雅な香りに包まれるワイン」です。

このような味わいから高貴品種と呼ばれ、高級ワインに多く使用されています。

ロマネ・コンティに代表されるように、高級な赤ワインになることの多い品種ですが、シャンパーニュやロゼ、白ワインにも使われていることも。

とても優雅な香りを放つため、色々な種類のワインに使われているのです。

今回は、エレガントワインの代表格であるピノノワールの魅力について解説します。

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ピノノワールの味わいは香り高くて軽めな口当たり

ラズベリーの写真

ピノノワールは他のブドウと混合せず単独で使われることが多い

ワインを作る際、単一の品種で作る場合と、複数の品種をアッサンブラージュ(混合)して作る場合があります。

単一品種複数品種
長所ブドウ・収穫年の特徴を出しやすい出来が悪い品種があっても、他品種でカバーできる
(収穫年の差が出にくい)
短所出来が悪い年の場合、品質が下がるブドウ・収穫年よりも技術の差が出やすい

ピノノワールは単一で作られることが多いため、土壌や気候、収穫年の影響を強く受け、同じ造り手でも当たりハズレの差が大きくなりやすいと覚えておきましょう。

果実や花などの優雅な香りを放つ

ピノノワールの特徴としてまず上がるのが、何よりもその香り

ラズベリーやイチゴのようなフルーツの香りが漂います。

また、バラ・すみれ・ゼラニウムのようなたくさんの花の香りをもち、有名なリシュブールは「百の花の香りを集めたワイン」として知られています。

渋みが控えめな味わい

ピノノワールは酸味が豊かで渋みが控えめな品種で、色も淡い。

ピノノワールと並んで有名なカベルネ・ソーヴィニヨンと比べると、色調や渋みの差は一目瞭然です。

渋みの少ないミディアムボディワインが好きな人は、ピノノワールがおすすめ。

コットン
コットン

香りはワイン用ブドウの中でもトップクラスでありながら、重すぎない飲み口を楽しむことができますよ。

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ピノノワールの価格はワイン中トップクラスに幅広い

お金の写真

世界最高級のワイン ロマネ・コンティはピノ・ノワール100%

世界最高級のワインと聞いてロマネ・コンティを思い出す人は多いと思いますが、ロマネ・コンティもピノノワール100%。

その他の高級ワインもピノノワール100%のものが多く、「高貴品種」と言われるのも頷けます。

後述しますが、フランス ブルゴーニュ地方では、数万円を超えるピノノワールのワインがごろごろしています。

1000円以下のピノ・ノワールも多い

前述のように、高貴品種と呼ばれ桁違いなワインもあるピノノワールですが、本場フランス ブルゴーニュの北部を除けば、1,000円以下から購入が可能です。

栽培が難しい品種のため、ワンコインワインだと農薬をがっつり使っている可能性があるためオススメしませんが、800円以上であれば十分おいしいピノノワールを探すことができます。

価格と味わいの関係については、次の記事にまとめています。

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ピノノワールに合う料理は 優しい味わいの肉

鴨肉とベリー系のソース

ここまで解説したように、ピノノワールは香りが非常にはなやかなものの、ガツンとくる味わいではありません。

そのため、脂の乗ったステーキなどと合わせるとワインが負けてしまい、繊細な味わいを楽しむことができません。

合わせる料理は油の少ない赤身肉など、比較的淡白な肉料理にするのが良いです。

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生産国によるピノノワールの特徴

地図にピンを立てる写真

ピノノワールは気候や土壌の影響を強く受けるため、テロワールが変わると驚くほど味わいが変わります。

テロワールって?

一言で言えば土地性のこと。ブドウが育つ環境の全て(土壌、日照条件、気温・湿度、風・・・etc)がワインの味わいに影響を与えるため、生産地としての特徴を表現する際にはテロワールと表現する。

代表的な生産地域の特徴を見ていきましょう。

フランス北部(ブルゴーニュ)のピノノワール

ピノノワールが生まれた地、ブルゴーニュ。

ブルゴーニュ北部は、ロマネ・コンティをはじめとする数万円を超える高級赤ワインがゴロゴロしており、全てピノノワールから作られています。

予算は5,000円以上は見ておかないと、良質なワインに出会うのは難しいです。

一方でブルゴーニュ南部は良心的な価格設定。

北部ほどの高級感はないものの様々な料理に合わせやすい味わいになっており、値段も2,000円台から一定の品質のものが購入できます。

アメリカのピノノワール

高品質なピノノワールが多く、世界有数のピノノワール産地です。

作られるワインは「ブルゴーニュの味わいを基本として、アルコール度数や果実味を強めにした」ような味わい。

コットン
コットン

ブルゴーニュを華奢で儚げなワインとするなら、アメリカは細マッチョというイメージです。

 1,000円台でもしっかりと作られたワインを見つけることができ、初心者がピノノワールを試すならぜひ飲んでほしい産地です。

オーストラリア・ニュージーランドのピノノワール

味わいが似ているためまとめて紹介しますが、これらの国々も良質なピノノワールで知られています。

ブルゴーニュとアメリカのちょうど間にくるような味わいで、ブルゴーニュよりも少し果実味を豊かにした印象で飲みやすいです。

オーストラリアはタスマニアの、ニュージーランドはセントラルオタゴのピノノワールが特に良質であり、一度は飲んでおきたい名所です。

チリのピノノワール

チリはここまで解説した各国と少し様子が変わります。

 他国では渋みがとにかく優しいものが多い一方、チリは渋みに似たえぐみを少し感じやすい傾向。

色合いも他国より濃いものが多く、凝縮感のある味わいと言えるでしょう。

コットン
コットン

チリは日照時間が長く果実がよく熟して色も濃くなるため、ピノノワールに限らずしっかりした味わいのものが多くなります。

しっかりした味わいのピノノワールとなるため、合わせる料理もしっかりした味わいのものを選ぶとベストマッチします。

初心者におすすめ!ピノノワールのワイン

コノスル ビシクレタ レゼルバ ピノ ノワール(チリ)

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チリで最も有名な低価格・高品質メーカーのコノスルの、エントリーグレード(ビシクレタ) ピノノワールです。

1,000円を切る価格で、しっかりしたピノノワールの香り・味わいを楽しむことができます。

同じチリ産で有名なアルパカフロンテラより若干高めの価格設定ですが、100~200円高くなるだけでここまで香りが違うのかとビックリします。

ドメーニレ・サハティーニ ラ・ヴィ ピノ・ノワール(ルーマニア)

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ここまで紹介していなかったルーマニアのピノノワール。

ほぼブルゴーニュという味わいながら、ブルゴーニュではありえない1,000円台の高品質ワイン。

こちらは薄くておいしいという印象のワインで、香りはしっかりと華やかですが、後味すっきりな味わいです。

後味を活かし、野菜料理から肉料理まで幅広く合わせることができます。

マックマニス ピノ・ノワール(アメリカ)

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1,000円台でアメリカ カリフォルニアのしっかり作られたピノノワールを味わうならこちら。

低価格ワインだと、樽由来のバニラ・ローストの香りを感じにくいものが多いですが、こちらは甘く香ばしい樽の香りがしっかりと香ります。

カリフォルニアのピノノワールは溢れる果実感と細マッチョなボディ、果実の香りと樽の甘い香りのハーモニーが楽しめます。

カリフォルニア ピノノワールのエントリーとして、こちらを飲んでみることをおすすめします。

ルー・デュモン ブルゴーニュ ルージュ

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他のワインに比べると少し値は張りますが、本場ブルゴーニュの北部としては最低価格付近。

しかし品質は明らかに値段以上で、素晴らしい香りと余韻を楽しむことができます。

このワインを作ったのは日本から渡仏した仲田さんという醸造家。

コットン
コットン

なんとこの仲田さん、後ろ盾なく渡仏したにも関わらず、現地で「神様」と言われるアンリ・ジャイエに絶賛されるほど。

しかもアンリ・ジャイエは「自身の影響力をよくわかっているため、むやみに他人のワインにコメントしない」と知られていた人物でした。

このエピソードからも、仲田さん(ルー・デュモン)の品質の高さが透けて見えますね。

いかがでしたか?

単一品種で作るため、当たりハズレが大きいピノノワール。

それでも当たりを引き当てたときの感動はピカイチなので、ワインを飲むなら一度は試していただきたい品種です。

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