【レビュー】ラ・カラブレッタ カリカンテのテイスティングノート|シチリア自然派の極上の旨苦味

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YUJI

【プロフィール】
2021年にワインに目覚め、2022年J.S.A.ワインエキスパートに独学で一発合格。2024年からブラインドテイスティング競技を始め、2025年に第1回ドンファンカップ3位。
助手のコットン君と共に、初心者から競技者まで、少しでも役に立つ情報を発信できるように頑張っています。

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シチリアのエトナ山麓で造られる自然派ワインの中でも、熱狂的なリピーターを生み出し続けているのが「ラ・カラブレッタ」の白ワインです。

今回は、南イタリアで最も高値で取引されると言われる貴重な地場品種「カリカンテ」を100%使用した、ラ・カラブレッタのカリカンテをテイスティングしました。

自然派らしいエキス感と、独特の旨苦味がクセになる1本です。

エトナのテロワールを存分に感じられるこのワインの魅力に迫ります!

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おすすめ度

  • 初心者向け:★★☆☆☆(自然派ワインやオレンジワインに興味があるならおすすめ!)
  • 飲みなれた人向け:★★★★☆(複雑なアロマと旨味の乗った酸味に確実にハマるはず)
  • マニア向け:★★★★☆(ブラインドで出されたらかなり悩ましい、玄人好みの1本)
コットン(助手)
コットン(助手)

余韻がキンカン飴!(笑) なんだかホッとする和のニュアンスもあって、これは……おいしい!

YUJI
YUJI

オレンジを1滴垂らしたような外観と、後味の旨苦味。ブラインドテイスティングで出されたら、イタリアの自然派と捉えるか、ジュラの白やシュナン・ブランの熟成したニュアンスと取るか……かなり頭を悩ませる非常に面白いワインです。

ラ・カラブレッタ カリカンテ(La Calabretta Carricante)の特徴

  • ブドウ品種:カリカンテ 100%
  • 産地:イタリア / シチリア州(テッレ・シチリアーネIGT)
  • 収穫年:2024年(※流通によって異なる場合があります)
  • ワイナリー:ラ・カラブレッタ(La Calabretta)
  • 価格:3,000円台〜4,000円台

標高700〜800mの南向き斜面という、エトナ山の麓の火山岩質土壌で育ったカリカンテを使用しています。

ラ・カラブレッタは1900年から続く歴史ある生産者で、フィロキセラの被害を免れた古樹も所有。

1日の寒暖差が激しく乾いた風が吹く環境を活かし、農薬に頼らず自然な栽培と伝統的な醸造を貫く自然派(ヴァン・ナチュール)の造り手として知られています。

ラ・カラブレッタ カリカンテの味わい・テイスティングコメント

外観

オレンジを1滴垂らしたような、やや濃いめのイエロー。

自然派ワインならではの、わずかにエキス分を感じるような艶やかな色調です。

香り

グラスに注ぐと、シナモンを振ったアップルパイのような甘香ばしい香りが印象的に立ち上がります。

さらに探っていくと、どことなく「和」を感じさせるような、控えめで上品な花の香りも漂い、非常に複雑で奥深いアロマです。

味わい

口に含むと、程よく丸みのある豊かな酸味が広がります。

エトナの高い標高がもたらす冷涼感とミネラル感が、ワインの骨格をしっかりと支えています。

後半にかけては、自然派特有のエキス感とともに若干の「旨苦味」が現れ、ドライでありながらも飲みごたえのある味わいへと変化していきます。

総評

そしてなんといっても、余韻に残る「キンカン飴」のようなほんのり甘苦いニュアンスがたまりません。

火山性土壌のミネラルと、自然派アプローチによる旨味が絶妙なバランスで同居しています。

一度ハマると抜け出せなくなる、リピーター続出も納得の素晴らしいカリカンテです。

ラ・カラブレッタ カリカンテが合いそうな料理(マリアージュ)

このワインの持つ「旨苦味」や「和を感じる花の香り」は、和食や少し苦味のある食材と素晴らしい相性を見せます。

  • 豚肉と大根のべっこう煮: ワインの旨味が豚肉の脂の甘みを引き立て、シナモンやアップルの香りが醤油やみりんの風味とマッチします。
  • 白身魚の揚げ物: 余韻のキンカン飴のニュアンスに合わせ、柑橘類をギュッと搾ったフリットと合わせると、酸とミネラルが完璧に調和します。

イタリアなのに和食に合う、面白くておいしいワインでした。

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