レストランやワインショップで「ワインのペアリング」「マリアージュ」といった言葉を聞いたことのある人も多いはず。
しかし、言葉をうまく説明できなかったり、「意味はわかるけど、うまくペアリングできない」と困ることはありませんか?
今回は奥深いワインのペアリングについて、基本を簡単に解説します!
この記事を読むことで、レストランやホームパーティで少し良い顔をできますよ。
奥深いけど、基本だけなら簡単だよ!
ワインと料理のペアリングの意味
「ワインと料理のペアリング」と言うのは、簡単に言えば「このワインと合う料理は○○だよ」という意味です。
フランス語で結婚を意味する「マリアージュ」と言うこともあるよ!
例えば、「この白ワインとホタテのカルパッチョのペアリング、美味しいから試してみて。」「このワインとホルモンのマリアージュが凄い…!」などのように使います。
「ペアリング」は注文するときに使うこともある
一方、ソムリエが居るようなレストランで「このディナーコースに、ワインをペアリングで」というと、やや違う使われ方をします。
この場合、「このコースの料理に合うように、ソムリエがワインを選んでグラスで持ってきてください。」という意味になります。
前菜やメインに合わせて4杯前後出てくることが多いですが、思ったより多く出されて飲みきれなくなると困るため、事前にソムリエに相談することが大事。
例えば「このコースの前菜、魚、肉、デザートに合わせてワインをペアリングで。」とか、「だいたいこのくらいの価格で収まるように、ワインをペアリングしてください。」のようにするとスムーズです。
8品のコースで全てに合うワインを出されたら・・・泥酔しちゃう(笑)
一緒に食事する人の前で価格を言いたくない場合、ワインのボトルリストを取り出して指差し、「このくらいの価格で~」というととてもスマートです。
ワインエキスパートの私がよくする注文方法の実例はこんな感じ。
ランチコースの前菜、メイン、デザートに合わせてワインを3つペアリングでお願いします。(ボトルワインのリストを指さして)総額で大体このあたりになるようにしてください。
ワインと料理のペアリング方法は?
レストランなどの場合、お店の人に聞くのが一番です。
「この料理に合う白がワイン欲しいんだけど…」のように、欲しいワインの種類と価格を伝えればOK!
その店のワインなら、その店の人に聞くのが一番!
自分で選ぶ場合、次の項目に気を付けると失敗しにくいので覚えておきましょう。
料理の色を合わせる
肉や魚に合わせる場合、料理の色に合わせるのがベター。
例えば牛肉のような赤い肉には赤ワイン、豚肉や鶏肉のような淡い色の肉にはロゼや白ワインが合いやすいです。
魚の場合も同様ですが、素材よりもやや淡い色のワインを選びます。
白身魚には白ワイン、赤身魚には白~ロゼワインなどにします。
野菜はさすがに色が合いませんので、基本的には白ワインにしておけば外しにくいです。
まとめると下記のようになります。
色が薄い | 色が濃い | |
肉 | 白ワイン、ロゼワイン | 赤ワイン |
魚 | 白ワイン | ロゼワイン |
野菜 | 白ワイン | 白ワイン |
特徴的な香りを合わせる
例えばコショウが効いたスパイシーな料理には、同様にスパイシーな香りをもつワインがおすすめ。
そんなこと言われても、ワインの香りなんてわかんないよ…
説明書きに書いてあるから大丈夫!
ワインを置いてある棚や、ワインのラベルを見てみてください。
「果実味溢れる~」と書いてあれば、ブルーベリーなどの味わいが強いタイプ、「スパイシーな~」と書いてあれば、当然スパイシーな味わいです。
場合によっては、「ブラックベリー」「コショウ」「シナモン」のように、香りの特徴が書いてあるものも。
シンプルに「果実の名前がたくさん書いてあれば、フルーティーだな」くらいの認識でOK!
料理の味や香りを想像しながら、それを連想させるコメントが書いてあるワインを選んでみましょう!
温度を合わせる
赤・白問わず、冷たい料理と合わせるときは冷やしめで、暖かい料理と合わせるときは少し温度を上げると、ペアリングがうまくいきやすいです。
例えば白ワインと魚のカルパッチョなら冷蔵庫で2時間くらい冷やして、魚をバターで焼いた料理なら冷蔵庫で1時間程度冷やすにとどめます。
また赤ワインでも、ローストビーフと合わせるなら冷蔵庫で数十分冷やしてから、ステーキと合わせるならしっかりと常温に戻してから飲むと、料理とワインのバランスが良くなります。
これは、温度によって香りの立ち方に差がでるため。
低温では香り成分が飛びにくいので、温度の低い料理と温度の高いワインを合わせると、どうしても料理の香りが負けやすいです。
冷たい料理に暖かいワインを合わせる技もあるけど、最初はやめておこう!
最初は温度を近づけてみると、ペアリングの基本が身に付きますよ。
いかがでしたか?
ワインのペアリングはとても奥深く、プロのソムリエでも常に研究している分野です。
今回の解説を第一歩として、色々なペアリングを試してみてくださいね。
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