華やかな花々と柑橘、そして火薬のような複雑な香りが魅力!重心が低く飲み応え抜群の、高コスパなスペイン産白ワインを見つけました。
こんにちは!2022年認定J.S.A.ワインエキスパートで、現在はエクセレンス試験に向けて日々テイスティングの研鑽を積んでいるYUJIです。
今回ご紹介するのは、スペイン・バレンシア地方の「ボデガス・エンゲラ」が手掛ける「マス・エンゲラ・ブランコ・セレクション 2024」。

一口飲んで「コスパ良き!」と唸ってしまった、多層的なアロマとしっかりとした骨格を持つ注目の白ワインです。
ワインの基本情報

スペイン・バレンシア産の辛口白ワイン。土着品種ヴェルディルを主体に、ヴィオニエなどをブレンドしたこだわりの1本です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ワイン名 | マス・エンゲラ・ブランコ・セレクション 2024 |
| ワイナリー名 | ボデガス・エンゲラ |
| 生産国・産地 | スペイン / バレンシア |
| カテゴリー | 白ワイン(DOバレンシア) |
| ぶどう品種 | ヴェルディル、ヴィオニエ、ソーヴィニヨン・ブラン |
| 味わい | 辛口 |
| 内容量 | 750ml |
総合評価:マス・エンゲラ・ブランコ・セレクション 2024の点数は?
合計140点!圧倒的な香りの複雑さと、価格以上の満足感を約束してくれる、デイリーにも週末にも推せる秀逸な白ワインです。
| 評価項目 | 点数(満点) | コメント |
|---|---|---|
| 単純なおいしさ | 65点(100点) | 柑橘から紅茶まで多層的な香りがグラスの中で絶えず変化し、飲み飽きない味わいです。 |
| コスパ | 75点(100点) | この複雑味と骨格を3,000円以下で楽しめるのは驚き。間違いなく「買い」の1本です。 |
| 総合評価 | 140点(200点) | バランスの良さと深い香りの余韻が見事。家飲みのクオリティを格段に上げてくれます。 |
テイスティングノート:多層的な香りと、じわり広がる酸味

鮮やかなイエローの外観から、大小の花々や紅茶の香りが立ち昇り、重心の低い落ち着いた酸味がじわりと広がる大人な味わいです。
外観と香り
しっかりとしたイエローの色調。柑橘、リンゴ、紅茶、石灰、そして火薬のニュアンスが重なる非常に多層的なアロマです。
グラスに注ぐと、ワインの成熟度を感じさせる「しっかりとしたイエロー」が目を引きます。香りは非常に複雑で多層的。
レモンや柚子といった爽やかな柑橘類、リンゴ、パッションフルーツのフルーティーなアロマをベースに、大小様々な花々のブーケが華やかに香ります。
さらに、紅茶の茶葉のような深み、石灰質のミネラル感、そして微かにスモーキーな火薬のニュアンスも感じられ、グラスを回すたびに違った表情を見せてくれます。
味わい
じわりと広がる穏やかな酸味と、どっしりとした低い重心。厚みのある果実味が口の中をゆっくりと満たしてくれます。
口に含むと、香りの華やかさに対して非常に落ち着いた印象を受けます。酸味は鋭角ではなく、「じわりと広がる」ような穏やかで染み入るタイプ。
全体の重心が低く、どっしりとした安定感のある骨格を持っています。
軽快な白ワインというよりも、ゆっくりと時間をかけて向き合いたくなる、厚みと飲み応えを備えたリッチな口当たりです。
エキスパートの視点:土着品種ヴェルディルのポテンシャル
希少なヴェルディルに国際品種を巧みにブレンド。新樽のニュアンスも心地よい、造り手の技術が光るモダンなスペイン白です。
バレンシアの土着品種であり、絶滅の危機にも瀕したと言われる「ヴェルディル種」を主体としている点がこのワインの最大の魅力です。
ヴェルディル特有のフレッシュな柑橘のアロマに、ヴィオニエがもたらす花やパッションフルーツのボリューム感、そしてソーヴィニヨン・ブランの石灰のニュアンス(火薬の香りもここから由来していると考えられます)が見事に調和しています。
さらに、新樽のフレンチオークで一部を発酵・熟成させているため、紅茶やスモーキーな複雑味が付与されており、単なるカジュアルワインの枠に収まらない「重心の低さ」を獲得しています。
ワインエキスパートの視点から見ても、産地の個性を活かしつつ国際市場でも高く評価される、非常にモダンで完成度の高いアッサンブラージュ(ブレンド)技術を感じます。
おすすめのペアリング:どんな料理に合う?
ワインの重心の低さと火薬・紅茶の香りに合わせ、豚肉の旨味や、ごま油、スパイスを効かせたコクのある家庭料理がベストです。
このワインの持つ「じわりと広がる酸と低い重心」、そして「紅茶や火薬の多層的な香り」には、あっさりとした前菜よりも、少しコクのある料理や香ばしい風味がぴったり合います。スーパーの食材で手軽に作れるおすすめの組み合わせを3つご紹介します。
- 海鮮チヂミ(ごま油多め)
ワインから感じられる「火薬」や「石灰」の少しスモーキーなニュアンスは、ごま油で香ばしく焼き上げたチヂミの風味と非常に相性が良いです。イカやエビなどの魚介の旨味を、ワインの穏やかな酸味がすっきりとまとめ上げてくれます。スーパーのお惣菜でOKです。 - 鶏肉の柚子胡椒焼き
ワインの持つ「柚子」のダイレクトなアロマに合わせて、柚子胡椒でピリッと味付けした鶏肉をチョイス。鶏肉のしっかりとしたタンパク質がワインの骨格と合い、柚子胡椒のスパイシーさが多層的な香りをより一層引き立ててくれます。
このワインが合う人・合わない人
複雑な香りを楽しみたい方やコスパ重視の方に最適ですが、キリッと冷えた軽快な白ワインをゴクゴク飲みたい方には不向きです。
おすすめな人
ワインの香りや温度変化をゆっくりと楽しみたい方や、価格以上の複雑さを持つ高コスパワインを探している方に最適です。
- 1,000円台〜2,000円台で、価格以上の複雑さを持つ「高コスパワイン」を探している人
- 柑橘だけでなく、花や紅茶など様々な香りの変化を時間をかけて楽しみたい人
- 酸味が強すぎず、口当たりがまろやかでどっしりとした白ワインが好きな人
あまりおすすめしない人
爽快感や軽快さを求める方や、スッキリ系の味わいが好きな方には、少し重たく複雑すぎると感じられる可能性があります。
- フレッシュでキレのある、水のようにゴクゴク飲める軽快な白ワインを求めている人
- ソーヴィニヨン・ブラン単一のような、青草やハーブの香りが全面に出たスッキリ系が好きな人
- 火薬や紅茶といった、少し個性的でスモーキーなニュアンス(渋みや苦味の要素)が苦手な人
まとめ
スペインの土着品種が織りなす多層的な香りと、重心の低い落ち着いた味わい。今夜の食卓をワンランク上げる高コスパ白です!
「マス・エンゲラ・ブランコ・セレクション 2024」は、グラスの中で絶えず変化する「多層的な香り」と、「じわりと広がる低い重心」が魅力の素晴らしい白ワインでした。
土着品種のヴェルディルを見事に表現しつつ、複雑味と飲み応えを両立させており、エキスパート目線でも「コスパ良き!」と太鼓判を押せる1本です。
今週末はスーパーで豚肉や鶏肉を少し買い足して、香ばしいチヂミや柚子胡椒焼きと共に、この奥深いスペイン白ワインをゆっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか?



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