海外の人に渡すお土産に悩んだり、お酒好きな友人に渡すお土産で悩んだことはありませんか?
そんな時は日本ワインがおすすめ!
実は日本ワインは年々品質が向上していて、世界中から注目されています。
一方、日本ワインはまだまだ発展途上で、品質の高くないものも多くあります。
さらに、ちゃんと知識がないと「ほとんど海外で作ったワインに似たお酒」を買ってしまうリスクもあるため注意が必要。
今回はワインエキスパートの私が厳選した、安心して購入できるおすすめの日本ワインをご紹介します。
買っちゃダメなワインの見分け方も、最後に解説するよ!
お土産に使える日本のおすすめ白ワイン 3選
白百合醸造 ロリアン甲州(参考価格:2,200円)
広島サミットにも採用された実績のある、山梨県の白百合醸造。
このワインはサミットに採用されたものとは異なりますが、とても飲みやすくておいしくお土産にできます。
通常、甲州というブドウで作ったワインは強めな酸味が特徴で辛口ですが、このワインは中辛口レベルで、酸味が穏やかなため普段ワインを飲まない人でもおいしく飲めます。
飲みなれていない人は、酸っぱさが苦手な人が多いよ!
広島サミットでは白百合醸造の甲州ワインに合わせ、魚介の椀物や焼き物が出されました。
魚の塩焼きなどに合わせ、首脳気分を味わってみてはいかがでしょうか。
高畠ワイナリー ゾディアック シャルドネ (参考価格:4,368円)
樽の名手と呼ばれる山形県 高畠ワイナリーのワインは、ブドウの特徴を生かしつつも豊かに香る木樽の香りが特徴。
このワインもバニラやスパイスの香りがしっかりとしみ込んでいます。
さらに、原料となっているブドウはしっかりと熟した果実をナイトハーベスト(夜に収穫)しているため、栄養・甘み・香り成分がしっかりと果実に残った状態でワインを作っています。
これらの工夫により、ワイン漫画の金字塔である神の雫でも「日本の白ワインの中で頭ひとつ抜けている」と評されたほどの品質になっています。
広島三次ワイナリー TOMOE シャルドネ新月(参考価格:5,750円)
広島サミットでもふるまわれたこのワインは、先ほどの高畠ワイナリーと同じシャルドネ種で、しっかりと木樽の香りがする高級なタイプ。
ブドウ、木樽それぞれ非常に品質が高く、溢れる果実の香りとバニラ・ローストといった木樽の香りが何層にも重なり、「良いワイン」と感じさせてくれます。
辛口ワインではありますが、果実がしっかりと熟しているので酸味も強すぎず、普段飲みなれていない方へのプレゼントにも最適。
「サミット初日に各国首脳にふるまわれた」というエピソードも添えて、プレゼントすると喜ばれるでしょう。
お土産に使える日本のおすすめ赤ワイン 3選
グランポレール 余市 ツヴァイゲルトレーベ(参考価格:1,695円)
サッポロビールが手掛ける「グランポレール シリーズ」のひとつで、北海道で栽培されたツヴァイゲルトレーベ種のブドウを使っています。
酸味も渋みもマイルドで飲みやすいわりに、熟成時にしようする木の香りがしっかりとついており、値段の割に高級感のある仕上がりに。
比較的手に入りやすいワインですが、そのクオリティの高さから空港のプライオリティ・パスのラウンジに採用されるほど。
ワインは醤油と合いにくいですが、このワインはしっかりと合ってくれるため、和食とのペアリングもおすすめです。
旅好きな方へのプレゼントにはこちらをどうぞ!
広島三次ワイナリー TOMOE 小公子 マスカット・ベーリーA(参考価格:3,300)
白ワインでもご紹介した広島三次ワイナリー。
こちらもサミット最終日のディナーで出されたワインです。
マスカット・ベーリーA種と小公子種という日本固有のブドウ品種をブレンドしたワインで、重すぎない飲み口が特徴です。
肉料理であれば和食・洋食問わず幅広く合わせることができ、どんな食生活の方にでもプレゼントできる逸品です。
サミットで出されたワインは、プレゼント後の話題にも事欠きません!
登美の丘ワイナリー 登美(参考価格:16,170円)
日本最高峰のワイナリーである登美の丘ワイナリー。
その中でも最上位クラスである登美は、メルロー種やプティ・ヴェルド種のブドウを中心に配合しており、柔らかく厚みのある味わいが特徴。
木樽の香りも豊かで、海外の高級ワインにも引けを取らないすばらしいワインです。
ワイン通の間では登美の丘ワイナリーは非常に有名で、海外の方に「日本を代表するワインです」と言って渡せばとても喜んでいただけます。
高価だけど品質は別格!ワイン好きにプレゼントすれば感動されますよ。
日本ワインを買うときの注意事項を知っておこう
近年どんどん品質が向上しており、世界的にもブームになっている日本ワイン。
しかし注意しなければならない点がいくつかあります。
日本ワインと国内製造ワインの違い
裏側のラベルを見ると「日本ワイン」もしくは「国内製造ワイン」と書いてありますが、お土産におすすめできるのは日本ワインです。
それぞれの特徴をまとめます
日本ワイン | 国内製造ワイン | |
原料 | 日本のワイン用ブドウ | 海外産もOK |
醸造方法 | 細かく決められている | 醸造アルコール添加もOK |
ボトル充填 | 日本国内 | 日本国内 |
例えばチリで作ったブドウジュースを持ってきて、日本の工場で醸造アルコールを入れて充填すれば国内製造ワインとなります。
めちゃくちゃ安く作れますが、ワインに似たお酒という感じです。
これでは「日本のお土産です」と胸を張ることはできませんね。
一方、日本ワインは原料のブドウや醸造場所が全て国内に指定されているため、日本のお土産として渡すことができます。
渡す相手の気持ちを考えるのであれば、日本ワインにしておくのが良いでしょう。
日本ワインは玉石混合
日本はワインの歴史がまだまだ浅く、分類上は「新世界」とよばれます。
そのため業界全体として技術的に成熟しておらず、残念ながら品質の低いワインも一定数存在します。
特に「酸化防止剤(安定剤)無添加!」「アンフォラ(素焼きの壺)熟成!」のような謳い文句をしているものは注意が必要。
いずれもワイン作りの基本をしっかり押さえたワイナリーでないと品質の高いものは作れない方法のため、迂闊に手を出すのは危険。
ヘタな無添加ワインは、硫黄っぽいにおいがきついことも・・・。
日本ワインを飲んでいくうちに好きなワイナリーができてきたら、その信頼できるワイナリーのものの中から無添加などを選ぶようにしましょう。
いかがでしたか?
日本ワインは世界中から注目されているものの、何がおいしいか知っている日本人はとても少ないです。
ぜひおいしいワインをお土産に活用していただき、相手と楽しい時間をお過ごしください。
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