【ワインエキスパートが解説】ピオ・チェーザレ「ドルチェット・ダルバ」のリアルなテイスティングレビュー

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YUJI

【プロフィール】
2021年にワインに目覚め、2022年J.S.A.ワインエキスパートに独学で一発合格。2024年からブラインドテイスティング競技を始め、2025年に第1回ドンファンカップ3位。
助手のコットン君と共に、初心者から競技者まで、少しでも役に立つ情報を発信できるように頑張っています。

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はじめに:ピオ・チェーザレが手掛ける「ドルチェット・ダルバ」の魅力

イタリア・ピエモンテ州の名門ワイナリー「ピオ・チェーザレ」が造る、豊かな果実味と骨格のしっかりした辛口の赤ワインです。

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こんにちは!2022年にJ.S.A.ワインエキスパートを取得したYUJIです!

今回は、イタリア・ピエモンテ州のアルバで造られる「ピオ・チェーザレ」のドルチェット・ダルバ DOCをテイスティングしました。

ドルチェットはイタリア語で「小さな甘いもの」を意味しますが、このワインは非常にしっかりとした骨格を持つ辛口スタイルです。

実際のテイスティングノートを通じて、このワインの奥深さをお伝えします。

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ワインの基本情報

名門ピオ・チェーザレが手掛ける、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを持った辛口のドルチェットです。

今回テイスティングしたワインの基本スペックは以下の通りです。

項目詳細
ワイン名ドルチェット・ダルバ(Dolcetto d’Alba)
ワイナリー名ピオ・チェーザレ(Pio Cesare)
生産国・産地イタリア / ピエモンテ州・クーネオ、アルバ
カテゴリードルチェット ダルバ DOC
ぶどう品種ドルチェット
味わい辛口(ミディアム〜フルボディ)
内容量750ml

【総合評価】ピオ・チェーザレ「ドルチェット・ダルバ」の点数は?

単純なおいしさ50点、コスパ40点の合計90点!ドルチェットの個性は感じられるけど、あくまでデイリーワインって感じ!

CBwines恒例の、ワインエキスパートのYUJIによる忖度なしの採点です!

今回は以下のような点数となりました。

評価項目点数(満点)コメント
単純なおいしさ50点(100点)香りの甘やかさと、しっかりとした酸・タンニンのギャップがいい感じ。
コスパ40点(100点)3,000円台だとたくさん選択肢があるので、ちょっとコスパは良くないかも。
総合評価90点(200点)熟成によってもう少し上昇が期待できそうです!

テイスティングノート:甘い香りと広がる酸のギャップ

ラズベリーやイチジクの甘やかな香りとは裏腹に、横に広がる強い酸とタンニンによる骨格のしっかりした味わいです。

実際にグラスに注いで、じっくりとテイスティングを行いました。ワインエキスパートとして、外観・香り・味わいの3つの要素に分けて解説します。

外観と香り

濃いルビー色。ラズベリー、カシス、ドライフラワーに少し溶剤のニュアンスが混じる、甘やかで複雑な香りです。

グラスに注ぐと、色調は深みのある「しっかりルビー」。

香りを取ると、フレッシュでフルーティーなアロマが高く香ります。

まず飛び込んでくるのはラズベリーやカシスといった黒系・赤系果実の豊かな香り。そこに完熟したイチジクの甘さや、少しドライフラワーのような華やかさが重なります。

ほんのりと酢酸のような揮発性の香りやスパイスのニュアンスも感じられますが、全体としては非常に甘やかで魅力的な香りにまとまっています。

味わい

しっかりとした酸が口の中で横にガッと広がり、やや強めのタンニンがワインの骨格を支える力強い味わいです。

香りの甘やかさから「口当たりも丸いかな?」と想像して一口含むと、良い意味で裏切られます。

まず印象的なのは、口の中に横へ「ガッ」と広がるような力強くしっかりとした酸味です。

そこにやや強めのタンニンが追いかけてきて、口の中をキュッと引き締めます。

香りのふくよかさに対して、味わいは非常に骨格がしっかりしており、ドライ(辛口)な仕上がりです。

長期熟成にも耐えられるというのも納得のボディ感があります。


エキスパートの視点:「サンジョとネッビの中間」という面白さ

サンジョヴェーゼの酸味とネッビオーロのタンニンの力強さを併せ持ち、少し甘みを足したような個性的なワインです。

今回テイスティングをしていて非常に面白かったのが、他のイタリアを代表するぶどう品種との比較です。

私の感覚としては、トスカーナ州の代表品種である「サンジョヴェーゼ」の持つ伸びやかな酸と、同じピエモンテ州の王様「ネッビオーロ」の持つ堅牢なタンニンの中間地点にあるような印象を受けました。

そこに、ドルチェット特有のふくよかな果実の甘みを少しだけ添加したような、非常に絶妙なバランスを持っています。


おすすめのペアリング:どんな料理に合う?

力強い酸とタンニンを持つため、トマトソースのパスタや、旨味の強い豚肉のローストなどの肉料理と相性抜群です。

このピオ・チェーザレの持つ「しっかりした酸」と「やや強いタンニン」を活かすためには、料理にもある程度の強さと脂質が必要です。少し低めのセラー温度からスタートして、温度変化を楽しむのもおすすめです。

  • トマトソースのパスタやピザ: ワインの豊かな酸味が、トマトの酸味や旨味と同調して見事なマリアージュを生み出します。
  • 中華の肉団子: 酸味とタンニンが強いので、脂の多い食事と一緒に飲むと適度にすっきりしますし、揮発性の香りが中華の甘酢とよく合いそうです。

このワインが合う人・合わない人

しっかりした骨格の辛口イタリアワインが好きな人におすすめですが、渋みが苦手な人には不向きかもしれません。

【おすすめな人】

  • 酸味とタンニンがしっかりした骨格のあるイタリアワインが好きな人
  • 食事(特にお肉料理やトマト料理)と一緒にワインを楽しみたい人
  • サンジョヴェーゼやネッビオーロが好きな人

【あまりおすすめしない人】

  • タンニン(渋み)が強いワインが極端に苦手な人
  • 甘口でライトな口当たりのワインを探している人
  • ワイン単体で軽く飲みたい人(食事と合わせる方が真価を発揮します)

まとめ

名門ワイナリーが手掛ける、甘い香りと力強い酸・タンニンのギャップが楽しめる本格派のドルチェットです。

今回はピオ・チェーザレの「ドルチェット・ダルバ DOC」をレビューしました。

香りの甘やかさと、飲んだときのガツンとくる酸・タンニンの骨格のギャップが非常に面白いワインです。

フレッシュなうちから楽しめますが、熟成ポテンシャルも秘めています。週末のしっかりとしたディナーに合わせて、ぜひ楽しんでみてください。

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