ラ・ローザ・ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ テヌータ・マッテイ 2020年のレビュー

ラ・ローザ・ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ テヌータ・マッテイ 2020年 レビュー レビュー
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アドリア海でしか育たないと言われるラクリマというブドウから作られるワイン。

コットン
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ラクリマはローマ皇帝が愛したと言われているブドウ!

味も気になります。

飲んでみましたが、このワインについては初心者におすすめではないです。

特徴的な香りがするので、ちょっと変わったものを飲んでみたい人はどうぞ。

今回レビューするワイン

初心者へのオススメ度

単純なおいしさと、用途を含めたコスパの両方でオススメ度を出しています。

おいしさ:50/100点(普通のワイン)

コスパ(2,805円):50/100点(特徴的な香りは経験できる)

合計:100点

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特徴的な香りはすごい!

でも味わいはそこまででした。

ワインの特徴

ラ・ローザ・ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ テヌータ・マッテイ 2020年のボトル

マッテイ家が運営するテヌータ・マッテイという作り手さんが作ったワイン。

イタリア半島のマルケ州で作られており、穏やかなアドリア海の風を受けながら、ワイン造りに適した土壌で生産されています。

コットン
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イタリアは長靴の形をしていますが、マルケ州はふくらはぎの場所ですね。

D.O.C. ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバとは

イタリア マルケ州の中部にある、アンコーナ県で造られるラクリマというブドウ品種を使ったワインに認められる名前です。

ラクリマは完熟すると果皮が裂け、バラの香りの涙を流すといわれている、とてもロマンチックなブドウ。

冒頭にもあるようにローマ皇帝が好きだったようですが、栽培が難しく、長らくワインは作られてなかったそうです。

このD.O.C.が認められたことが転機となり、イタリアの土着品種として少数生産されるようになりました。

まめ知識

土着品種というのは地域ごとの特産ブドウみたいなものです。イタリアの有名な土着品種として「サンジョベーゼ」や「ネッビオーロ」「モンテプルチアーノ」などがあります。

世界中どこでも使われている「ピノ・ノワール」や「カベルネ・ソーヴィニョン」は国際品種と言います。

特徴的なバラの香りをはじめとして、とてもアロマティックなワインを生産しているD.O.C.です。

D.O.C.ってなに?という人はこちらもどうぞ。

テヌータ マッテイとは

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このワインの造り手さん、テヌータ マッテイとはどのようなワイナリーでしょうか?

終戦直後にイタリアのマルケ州に設立されたワイナリーで、現在は100万リットル以上のワインを作っています。

特徴的なのが、イタリアの土着品種を使ったワインに注力していること。

さらにビオロジック農法(有機栽培みたいなもの)を行っており、無農薬かつ肥料にもこだわったブドウを作っています。

一方で温度管理システムのついた発酵タンクを使うなど、近代の技術も合わせています。

ラ・ローザ・ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ テヌータ・マッテイの作り方

コットン
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ごめんなさい。

調べてみましたがこのワインの作り方は見つけられませんでした。

味わった感じでは、おそらく木の樽は使っておらず、ステンレスのタンクを使用していると思います。

味わいの感想

ラ・ローザ・ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ テヌータ・マッテイ 2020年をグラスに入れた外観

それでは味わいについて見ていきましょう!

テイスティングコメント(上級者むけ)

外観は紫がかった深みのあるガーネットで濃い。粘性はやや強い。

香りは開いており、バラやゼラニウムといった赤い花の香りが優雅に香る。果実は熟れたブラックベリーを中心として少しレーズンのようなドライフルーツのニュアンスもある。ユーカリのような清涼感も感じる。

アタックはやや強く、酸味が豊か。タンニンはやや力強いが、全体のバランスはエレガント。

熟成のポテンシャルはあまり感じず、現在が、飲み頃かと思われる。

初心者向けの解説

外観

濁っているわけではないものの色が濃いワインで、収穫年が2020年と若いためワインの縁の部分は紫がかっています。

まめ知識

ワイン液面の端っこ(縁・エッジともいう)を見ると、ワインの熟成度合いがわかります。

紫がかっている:あまり熟成されておらず、収穫年が新しいワイン。

茶色がかっている:熟成期間が長く、収穫年が古いワイン。

外観を見る限りでは、力強く濃厚で重たい印象を受けます。

香り

香りは強く、最初に感じるのは前評判通りバラの香り。そのあとに黒っぽい色の果実のような香りがします。

フレッシュな採れたて果実という印象ではなく、しっかり熟した果実という印象。

おそらくワインの原料となっているブドウがある程度熟してから収穫したのだと思います。

ほのかにユーカリのような清涼感のある香りもして、非常に香り豊かなワインです。

味わい

口当たりはやや強く、それなりにアルコールだったり渋みを感じますが、外観の印象よりは軽い口当たりです。

特に酸味をしっかりと感じるため、酸味が苦手な人にはあまりおすすめできません

酸味以外の要素は比較的中程度ですが、酸味が目立っている印象です。

総評

やはり最も特徴的なのは香りで、ブドウ由来の花とフルーツの香りが強いです。

コットン
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おそらく木樽を使っていないため、これらの香りがストレートに伝わる造りになっています。

また色のわりには渋み(タンニン)が少なめで酸味の方が目立つワインでした。

渋みやアルコールが強いボリュームがあるワインを「リッチなワイン」酸味が強いワインを「エレガントなワイン」と表現するため、このワインエレガント系ですね。

料理との合わせ方(マリアージュ)

ラムチョップの写真
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香りがかなり特徴的なので、まずはそのままで飲んでほしいワインです。

そのあとは、牛肉やラム肉など、少しにおいのする肉類に合わせると、香りのボリュームが広がりつつ、ワインの酸味で脂を洗い流してくれます。

ジビエの特徴的な香りと合わせるとケンカしてしまいそうですが、燻製した豚肉などであればしっかりと合ってくれそうです。

一方、魚介と合わせるとワインの香りが勝ってしまうので、避けておくのが無難でしょう。

意外といちごのような果物にも合ってくれそうでした。

ラ・ローザ・ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ テヌータ・マッテイの用途

おすすめ

・ワイン好きな人と一緒に飲むと、おもしろい香りで盛り上がりそう!

・飲み会やワイン会の中盤以降で飲むと、雰囲気がガラッと変わっておもしろそう!

いまいち

・ロマンチックなブドウだけど、万民ウケするワインではないのでプレゼントには微妙かも。

今回紹介したワイン

My Wine Club
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ラクリマ種のワインは初めて飲みましたが、とてもロマンチックな香りでした。

造り手さんの特徴なのか初心者にはおすすめしにくいですが、この香りは1回チャレンジする価値ありです!

初心者に飲みやすいラクリマはないか、探しておきたいと思います。

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