「渋み・酸味が穏やかで飲みやすいワインが欲しい」と思ったことはありませんか?
初心者でも飲みやすいカリフォルニアワインですが、その中でも特に初心者向けのワインです。
今回は初心者でも飲みやすく、上級者でも「品質が高い」と感じられるワイン ラピス ルナ レッドブレンド をレビューします。
◆今回ご紹介するワイン
初心者へのオススメ度
単純なおいしさと、用途を含めたコスパの両方でオススメ度を出しています。
おいしさ:67/100点(高品質なワイン)
コスパ::78/100点(たまに飲むちょっと良いワインとして最適)
⇒合計:145/200点(初心者にしっかりオススメできる!)
飲みやすさを求める初心者はぜひ!
ラピス ルナ レッドブレンド の特徴
飲む前に、このワインをまとめておきましょう。
ブドウ品種、産地・ワイナリーの特徴について理解しておくと、味わいがよくわかります。
使用しているブドウ品種の特徴
ラピス ルナ レッドブレンドは4種類のブドウ品種をブレンドして作っています。
それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。
カベルネ・ソーヴィニョン(35%配合)
世界中で生産される品種で、最も有名なところはフランス ボルドー地方です。
豊かな香りと渋み・酸味を持つため、ワインに骨格を持たせ、リッチな味わいにすることができます。
アメリカで栽培する場合、フランスに比べて渋み・酸味が押さえられ、香りもクセが少ない初心者向きなものになります。
メルロー(35%配合)
こちらも世界中で栽培される品種で、一番有名なのはボルドーでしょう。
濃厚な味わいではありますが、香り・渋み・酸味にクセがないため、丸みを帯びた印象のワインに仕上げることができます。
マルベック(25%配合)
フランス南部やアルゼンチンで多く栽培される品種です。
色が濃く果実味が豊かで、適度な酸味を持ちます。
バルベーラ(5%配合)
イタリアで多く栽培される品種です。
ブドウをかじったかのような、非常に豊かな果実味を感じることができる品種です。
アメリカ カリフォルニア ノースコーストのワインづくり
カリフォルニア州はアメリカのワイン作りにおいて最も重要な場所ですが、特にノースコーストは、カリフォルニアワインの元祖とも言える場所です。
気候もワイン作りにピッタリで、昼は暖かく太陽の光をたっぷりあびることができるので果実は良く育ち、夜は冷えるので酸味もキリッとします。
フランスと同じ品種を使うことも多いですが、全体的に果実がよく成熟するため、酸味・渋み共にマイルドになり、初心者向きの味わいになります。
ラピス ルナ ワインズ の特徴
直訳すると「石と月のワイン」。1973年に起きた大事件「パリスの審判」で、1位を取ったワインを作った人の弟子がワインを作っているワイナリーです。
フランス ボルドータイプのワインを作っていますが、随所にアメリカらしさが表現されています。
シンボルとなっている青い月は「憧れ・理想・チャンス」を象徴しているのだそう。
ラピス ルナ レッドブレンドを飲んでみた
テイスティングコメント(上級者向け)
外観は濃いダークチェリーレッド。縁はややオレンジがかっている。粘性は強く濃縮感がある。
熟したブラックチェリーの香りや豊かなすみれの香り、シナモンやコリアンダーのようなスパイス。ローストやバニラ香も豊か。
外観に反してアタックは柔らかで酸味は穏やか。タンニンも豊かだが優しく、後味にわずかに甘味を感じる
初心者向けの解説
外観
かなり濃い紫色で、しっかりと成熟して色づいた果実を使っていることがわかります。
ワインの縁はオレンジがかっており、ワインが少し酸化熟成したように感じます。
収穫年はそこまで前ではないので、おそらく作り方で酸化しやすかったのだと思われます。
香り
完熟したブラックチェリーのような、甘くて濃厚な香りが最初に強く香ります。
さらにバニラの香りもするため、香りだけを感じると甘いワインかと感じられるほど。
ブドウがしっかりと熟しているため、完熟ブドウ特有の花の香りもします。
味わい
香りは甘やかでしたが、味わいは甘いわけではありません。
ただし酸味や渋みが穏やかなので、初心者でも飲みやすい印象です。
飲み込んだあと、後味もやや甘い感じがあるため、ワインの渋みが苦手な人にはもってこいでしょう。
総評
香り、味わい共に、初心者が飲んだ場合の飲みやすさはトップクラスだと感じました。
ワインをたくさん飲んでいる人であれば、「もう少しバランスがリッチかエレガントに寄っていても良いかな」と感じるかもしれません。
料理とのマリアージュ(合わせ方)
ここまでご紹介したように、酸味・渋みが穏やかで果実味が非常に豊かです。
そのため、甘いソースを使った肉料理によく合います。例えばベリーを入れたようなソースや、ハチミツを入れたソースがそれにあたります。
また、アイスに合わせるのもGOOD。
定番のバニラアイスだけでなく、甘すぎなければチョコアイスとも相性が良いです。
試した中ではグリコさんの「アイスの実 大人のショコラ」と相性が良かったです。
温度にも気を使う場合は、アイスに合わせる場合は温度高め(20-22℃くらい)、肉料理に合わせる場合は18-20℃くらいが良いですよ。
果実味が豊かな分、生臭さのある料理(魚介や特徴的なにおいのするジビエをレアで…など)とはあまり相性が良くないです。
ラピス ルナ レッドブレンドの用途
良くできた飲みやすいワインなので単品でも良いですし、幅広い料理に合わせることができます。
友人での集まりの際に持っていくと、ワイン好きから飲みなれていない人まで、幅広い人からおいしいと言ってもらえます。
また、ラベルも特徴的でおしゃれなため「何これ?」と話題になります。
友人であっても最初は何から話すか迷うもの。その時の話題作りにも活躍してくれますよ。
今回紹介したワイン
今回ご紹介したワインはこちらです。
店頭ではまず売っていないので、通販サイトの利用がオススメですよ。
6-9月は暑すぎて劣化するので、クール便にしておいてくださいね。
初心者でも飲みやすいカリフォルニアワイン!
その中でも特に飲みやすい逸品です。
カリフォルニアワインの特徴を押さえたい人にもオススメ。
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