【2024年版】ワイン生産量ランキング!(2022年集計データ)

国別ワイン生産量ランキング2022年最新 学ぶ
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ワインといえばやっぱりフランスだよね?

コットン
コットン

そのイメージは強いですよね。

でもフランスは生産量1位ではないんです!

買い物に行くとたくさんのワインが置いてありますが、一番目立つのはやっぱりフランス。

でもフランスの生産量は世界第2位なんです。

逆に「え、その国もワイン作っているの?」みたいな国が生産量上位であることも。

今回は世界のワイン生産量ランキングTOP10をランキング形式でご紹介し、特徴や代表的なワインについてもまとめます!

ワイン生産国ランキングTOP10

それでは、さっそくワイン生産国ランキングTOP10を発表します。

各国のワイン生産量と、その国のワインの特徴や代表的なワインを紹介します。

第10位:ポルトガル(685万ヘクトリットル)

ヨーロッパ最西端の産地、ポルトガルが第10位です。

ポルトガルワインの特徴は、約250種もの土着品種から造られる個性的で多彩なワインです。

土着品種って?

その土地に根付いた特有の品種のこと。これに対し世界中で生産されている品種を国際品種という。

南北に長く海岸部と内陸部では気候や土壌が異なるため、各地域にはそれぞれの特徴を持ったワインがあります。

有名なのはアルバリーニョというブドウを使った白ワインの「ヴィーニョ・ヴェルデ」で、完熟する前の若いブドウを使うことから、「緑のワイン」という意味があります。(微発泡なものもあります。)

さらに近年メキメキと品質を上げているドウロ川の流域では、ドウロボーイズと呼ばれる造り手たちが切磋琢磨し、トゥーリガ・ナショナルやトゥーリガ・フランカというブドウから高品質なワインを生産しています。

また酒精強化ワインとして世界的に有名なポルト酒やマデイラ酒もポルトガルで生産されるワインで、高級フレンチのソースにもよく使われています。

ヨーロッパの中でも非常に温暖な産地のため、果実がしっかりと成熟してパワフルでリーズナブルなワインが作られる傾向にあります。

代表的なワインは以下の通り。

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第9位:ドイツ(894万ヘクトリットル)

ワイン産地の北限として知られているドイツは、世界で9番目の生産量を誇ります。

ドイツのワインは、冷涼な気候に適した白ブドウ品種が主流で、特にリースリング種やミュラー・トゥルガウ種が有名です。

ドイツのワインは、辛口から甘口まで幅広いタイプがあり、果実味や酸味が豊かで、エレガントなスタイル。

ドイツのワインの中でも最高級の品質を誇るのが、プレディカーツワインと呼ばれる分類制度で、特にトロッケンベーレンアウスレーゼやアイスワインは、世界的に高い評価を受けています。

ドイツの代表的なワインは以下の通りです。

第8位:南アフリカ(1,034万ヘクトリットル)

アフリカ大陸唯一のワイン産地、南アフリカが第8位。

南アフリカのワインは南半球の温暖な気候に恵まれたブドウが原料で、白ワインと赤ワインの比率はほぼ半々です。

南アフリカのワインは、フランスやイタリアなどの伝統的なワインと、オーストラリアやニュージーランドなどの新世界のワインの中間的なスタイルで、フルーティーで飲みやすいものが多いです。

特にピノタージュと呼ばれる赤ブドウ品種とシュナン・ブラン(現地では「スティーン」と呼ぶことも)と呼ばれる白ブドウ品種が有名です。

南アフリカの代表的なワインは以下の通りです。

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第7位:アルゼンチン(1,145万ヘクトリットル)

第7位のアルゼンチンのワインは、アンデス山脈の麓に広がる高地で栽培されたブドウが原料で、赤ワインが約7割、白ワインが約3割を占めます。

世界的に見ても非常に標高が高い場所でブドウを栽培しているため、日照の強さに対して気温が上がりにくく、果実の成熟による豊かな香りと程よい酸味を併せ持つ、素晴らしいブドウを栽培できる産地です。

アルゼンチンのワインは濃縮された果実味やタンニンが特徴で、赤ワインであればマルベック、白ワインであればトロンテスという品種が有名です。

アルゼンチンのワインの中でも最も代表的な産地は、メンドーサと呼ばれる地域で、アルゼンチンのワイン生産量の約7割を占めます。

アルゼンチンの代表的なワインは以下の通りです。

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第6位:チリ(1,244万ヘクトリットル)

南米最大のワイン産地であるチリが第6位。

チリのワインは、太平洋とアンデス山脈に挟まれた独特の地理的条件によって育まれたブドウが原料で、赤ワインが約7割、白ワインが約3割を占めます。

チリはフィロキセラ(ブドウの根に大ダメージを与えて枯らす、ブドウの天敵)がいないため、木にとってもストレスフリーな環境。

チリのワインは他国よりも植物っぽい香りが強めに出る傾向で、果実味や色合いが濃く、パワフルでボディのあるものが多いです。

チリワインは国際的な品種で作られることが多く、最も人気のある品種はカベルネ・ソーヴィニヨン種という赤ワイン用品種で、チリのワイン生産量の約3割を占めます。

チリの代表的なワインは以下の通り。

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第5位:オーストラリア(1,307万ヘクトリットル)

ワインから特有のユーカリっぽいにおいがする国、オーストラリアが世界第5位です。

オーストラリアのワインは南半球の暑い気候に適したブドウが原料で、赤ワインが約6割、白ワインが約4割を占めます。

オーストラリアワインは濃厚で力強いものが多く、シラーズ種やカベルネ・ソーヴィニヨン種などの赤ブドウ品種が特に人気。

オーストラリアのワインの中でも、最も有名なものは、ペンフォールズ・グランジと呼ばれるシラーズのワインで、オーストラリアの国宝とも言われています。

オーストラリアの代表的なワインは以下の通りです。

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第4位:アメリカ(2,239万ヘクトリットル)

新世界を代表する産地として、1976年のコンテストではフランスに勝利したこともある国、アメリカが第4位です。

アメリカのワインは大半がカリフォルニア産のワインですが、近年では他の州でもどんどん良いものができて生産量も増加しており、大注目の産地です。

赤ワインと白ワインの比率はほぼ半々で、いずれもボリュームのあるリッチなものが多く、ワインを作ってすぐの若い状態でも飲みやすいものが多いのが特徴。

アメリカのワインは国際品種が多く、白ワインならシャルドネやリースリングという品種、赤ワインはピノ・ノワールやカベルネ・ソーヴィニヨンなどの品種が人気です。

アメリカのワインの中で最も有名な産地は、カリフォルニア州にあるナパ・ヴァレーやソノマ・ヴァレーと呼ばれる地域で、世界でもトップクラスの高級ワインを生産しています。

アメリカの代表的なワインは次の通り。

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第3位:スペイン(3,570万ヘクトリットル)

スペインはワイン生産量としては世界第3位ですが、ブドウの栽培面積は世界第1位です。

スペインは各地方で広くブドウが栽培されており、赤ワインが約7割、白ワインが約3割を占めます。

新旧のスタイルが混在した個性的で多彩なワインが存在しており、テンプラニーリョやガルナッチャなどの赤ブドウ品種や、アリバリーニョやベルデホなどの白ブドウ品種が有名です。

スペインの中でもDOCa(原産地統制呼称)と呼ばれる2つのエリアは法的に最高ランクの扱いを受けており、ラ・リオハ州のリオハという産地とカタルーニャ州のプリオラートという産地があります。

リオハのワインはテンプラリーニョを使って、濃厚な果実味のワインにしっかりとオーク樽の香りをつけながら熟成させたクラシカルなものが多いです。

一方でプリオラートのワインはガルナッチャを使い、フレッシュな果実味と爽やかな酸味をもつモダンな味わいのワインが多いです。

他にもスペイン版シャンパーニュともいえるカヴァ、酒精強化ワインのシェリーなど、様々なワインが作られています。

スペインの代表的なワインは下記の通り。

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第2位:フランス(4,562万ヘクトリットル)

意外かもしれませんが、ワイン大国 フランスは生産量第2位。

フランスは全土でワインを生産しており、赤ワインが約6割、白ワインが約4割を占めます。

フランスのワインは古くからの伝統と歴史に裏付けられた繊細で複雑なスタイルで、白ワイン用のシャルドネやソーヴィニヨンブラン、赤ワイン用のピノ・ノワールやカベルネ・ソーヴィニヨンおよびメルローなどのブドウ品種が有名です。

フランスの中でも特に有名なのは、シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュ地方。

シャンパーニュは結婚式や祝い事には欠かせないスパークリングワインが有名で、日本ではシャンパンとも呼ばれています。

ボルドーは赤・白ともに複数のブドウ品種をブレンドして作るワインが多く、100万円以上のワインも多数存在します。

ブルゴーニュはボルドーとは逆に単一の品種で作るワインが盛んで、世界最高額の1本数百万円もするロマネ・コンティもブルゴーニュ産。

フランスを代表するワインは以下の通りです。

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第1位:イタリア(4,984万ヘクトリットル)

栄えある第一位はイタリア。

フランスよりもワインの歴史が古く、20州全てでワインを生産しています。

国際的なブドウ品種を多く使うフランスに対し、イタリアのワインは地元に根付いた品種(土着品種)を多く使うことが特徴。

古くからの伝統と多様性に富んだスタイルで、サンジョヴェーゼやネッビオーロなどの赤ワイン用品種と、ピノ・グリージョやトレッビアーノなどの白ブドウ品種が有名です。

高級ワインは特にイタリア北部に集中しており、南部ではリーズナブルな日常用のワインが生産されています。

赤・白だけでなく、プロセッコと呼ばれるカジュアルなスパークリングや、イタリアのシャンパーニュともいえるフランチャコルタもあり、フランスに比べて果実味が豊かで大人気です。

イタリアを代表するワインは次の通りです。

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ワイン生産国ランキングの基準とデータはOIVより

ワイン生産国のランキングは、国際ブドウ・ワイン機構(OIV)が発表した2022年の統計に基づいています。(2023年のデータはまだ集計中です。)

OIVって?

OIVは、ブドウ栽培やワイン生産に関する国際的な機関で、加盟国は48カ国。OIVの統計は、加盟国のほかに非加盟国のデータも含んでおり、世界のワイン生産の約95%をカバーしています。

ワイン生産国のランキングは、ワインの生産量(単位は百万ヘクトリットル)で決めますが、生産量とはブドウからワインに加工された量のことで、ブドウの収穫量とは異なります。

またワインの生産量には、スパークリングワインやヴェルモットなどの糖分やアルコール度数を調整したワインも含まれます。

まとめ

ワインの生産量ランキングは次のようになりました。

ランキング国名生産量(ヘクトリットル)
1位イタリア4,984万
2位フランス4,562万
3位スペイン3,570万
4位アメリカ2,239万
5位オーストラリア1,307万
6位チリ1,244万
7位アルゼンチン1,145万
8位南アフリカ1,034万
9位ドイツ894万
10位ポルトガル685万

生産量が多ければ品質も高いというわけではありませんが、やはり量が多い産地ほど高品質なワインが出てくる可能性も高くなるものです。

ぜひワインを選ぶ際の参考にしてみてくださいね♪

なお2023年は異常気象の影響で、ランキングが大幅に変わると予想されています。

今後も生産国の順位からは目が離せませんね。

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